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プリンタの修理屋です。

まず、この機種はインクジェットの複合機で、トナーではなく、インクが正解ですね。

２００３年３月頃に発売された機種です。

言葉の上からの判断ですけど、電気系ではなく機械的な問題だろうと思います。

給紙ユニットの不調と考えられます。
この当時（現在でも大差ありませんけど)、給紙部は複雑なカムの組合せで動作させるように設計変更されていました。
電気的なセンサで一制御するやり方もあったのですけれど、カムの位置あわせによって動作を制御する方式をとっていました。

使い込んでくるとギアも磨耗してきて、紙が詰まったときなどに無理して引っ張ると歯が飛んで（ずれて）位相が狂ってアウトというケースは何回か遭遇しています。

分解して位置を合わせれば直る可能性はあるのですけど、この機種は定額修理を前提に設計されたもので、細かい部品の設定はなく、ほぼすべてユニットでの供給で、ユニット内部の仕様は我々でもわからないことがほとんどです。

で、修理ですが、メーカーに修理に出した場合は、9,450円の定額で、どこをどれだけ直しても一緒というお約束です。
（故意の破損などは適用除外になることはあります）
宅配サービスを使えば+1,575円です。
http://repair.canon.jp/sc/html/ScxbEEstimateLst.jsp?i_grp=0140&i_model=PIXUSMP730&i_method=03

定額修理は、金額が分かっているので、本来は見積もりはしません。ですから見積料も発生しないわけです。
ただ、それを理解しておらずに、「いくらになるのか」という問い合わせもいまだにあります。
見積を依頼されたら、通常修理扱いに切り替えてお見積しています。（ウチでのケースです）

なお、この機種のサポートは来年の秋で終了する予定です。
従来は、サポート期限が過ぎても部品がある限りは修理を受け付けていたのですけど、最近はサポート終了と同時に部品の供給も止めてしまう傾向があります。（部品の在庫負担を減らすためでしょう。）


ですから、こういった状況をふまえて、高いと見るか、安いと見るかですね。


ＦＡＸとしてもご使用との事で、更新をするにしても、そこそこの金額になってしまいますね。


個人的には、レーザー複合機とインクジェットプリンタの安い機種の組合せも悪くないと考えています。
Satera MF4350dという機種は、かなり好評で故障も少なく、ランニングコストも安いです。
ただ、モノクロレーザーですから、カラー印刷のためにインクジェットプリンタを置くわけです。
インクジェットは数千円～１万５千円程度見ておけばよいでしょう。

MF4350dの前のモデルのMF4150というのがオークションでは安く出ているようです。
実は一ヶ月くらい前にメーカーが残っていた在庫を放出したようで、MF4350dよりも1万円くらいは安いはずです。

総額で５万円以内では収まると思います。（そうは言ってもこのご時勢ですから考え込む金額ではありますが・・・・）