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プリンタの修理屋です。

この機種は使ったことがありませんが、現在、9950FVというスキャナ、複合機でMP970、MP950などを使っております。
結論から行けば、大きな差はないですが、フィルムスキャナとの比較となると差がついてもおかしくないような気がします。

ただ、フィルムスキャナに関しては慢性的な勘違いもあるようです。

紙をスキャンするのに比べて小さいものをスキャンするわけですから、高精細のスキャナが必要な気がします。
ただ、実際に使うと分かるのですけど、キヤノンの場合、デフォルトは1200dpi。これ以上の解像度で使う場合はマニュアルモードで行うことになります。
むやみやたらに解像度を上げてしまうとデーターサイズが大きくなりＰＣがいとも簡単にフリーズしてしまいます。
その警告の意味もあります。
私も4800dpiという解像度はどこで使うのか、今までに必要と感じたこともありません。

1200dpiで35ミリのフィルムをスキャンすると、デジカメの1600×1200画素相当のサイズになります。
縦横の比が異なりますので縦はもう少し小さく、横はもう少し長くなるはずです。

理屈の上では2400dpiでスキャンすれば、3200×2400クラスの画像と考えてよいでしょう。


もう一つの勘違いは、高いほど画質が上がるという思い込み。
デジカメの場合は撮像素子から出てきた生のデーターをカメラ内部で補正、圧縮して出力するのが普通です。
ですから、カメラが高級になれば画質も上がるといえないこともありません。
スキャナの場合は基本的に無圧縮の生の画像が出力されてきます。
差がつくとしたら、センサの特性だけという事になります。

したがって、ＰＣ側では何らかの画像処理ソフトが必要になるわけで、画質はほぼソフトの操作によって決まると考えても良いでしょう。
少なくとも目の粗さなどが問題になるようなことはありませんね。



したがって、個人的には（専用）フィルムスキャナの必要性はあまり感じず、フラットベッドタイプのフィルムスキャン機能で十分と考えます。（キヤノンもそういう判断でフィルムスキャナから撤退したのだろうと思います）
唯一ＡＰＳフィルムに関しては専用フィルムスキャナを使うしかないのですけど、これは写真屋さんでCD-ROMに加工してもらうという手もあります。


現在使っている9950FVは連続３０コマのスキャンが可能ですけれど、これも良し悪し。
スキャンした画像はとりあえず適当な名前で保存されていくのですけど（ソフトの設定）、名前にネガ番号などを入れておかないと後で混乱するので、その作業が必要になります。
やり方はあるのでしょうけど、スキャンの最中はＰＣも重く、トラブルで停止することも避けたいのでスキャンが終了してから行ってます。
そうすると、３０コマスキャンで１時間弱の時間がかかり、６コマ連続という機械と比較しても時間の差はありませんでした。