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プリンタの修理屋です。

まず、ＰＣで扱う画像は基本的に矩形ですから、左右で寸法が変わるという事はありませんが、0.5mmという程度なら誤差の範囲といってよいかも。
機械のローラーの外形が変われば送り量は変わりますし、紙自体の厚さもどこまで均一なのかはわかりません。
送りローラーのところで結構な力で圧縮されますから、それで紙が伸びてしまったりすることもあります。
（伸びが画像に影響するのはレーザープリンタの場合ですけどね）

そういったことでメーカーはある程度の誤差の範囲を考えています。
ただし、誤差というのは、直接寸法を指定せずに、全体の長さに対してのパーセンテージで決められています。
上下の寸法が１mmしかないのに０．５mm違うとなれば５０％も違うことになりますから、話は変わります。


さらに、今回は左側に色のついたスジが入るという事ですね。

これから考えられるのは、メインの紙送りローラーに何か異物が付着していることです。
約2.5cm間隔という事ですから、約８～９mm程度の直径のローラーの影響と考えるのが妥当で、メインの送りローラーはそのくらいの直径のはずです。
（添付した画像を参照）

メインの送りローラーは内部の深いところにあって、簡単に手は出せないのですけど、通常は表面がザラザラになっています。
紙とのすべりを抑えて正確な送りを実現するためです。
ところが、表面に薄いラベルのようなものが貼りついてしまうと、摩擦係数はかなり落ちてしまいます。

機械に向かって左側は正常に紙送りをしてくれるのですけど、右側に何かが貼りついていると、そちら側がスリップして僅かに送り量が少なくなるわけです。
そこに次の印刷をするので、重なる部分が出てきてスジになるのでしょう。

また、この機種は正面のカセットに用紙をセットするタイプですよね。
用紙は右側のほうに合わせて揃えると思います。
こういう方式のプリンタは多いのですけど、紙の位置を正しく出すために。紙送りの最中に軽く右側に寄せるような感じでローラー類がセッティングされています。
ローラー類は磨耗してきますので、長い目で見ると、それだけで安定してまっすぐ送るのは難しいです。
そこで、固定した右側の用紙ガイドに押し当てて位置を決めているわけです。


そういう事もあって。右側のローラーがスリップしたと考えれば、左側の送りが強くなります。
用紙が極端に傾くようなことは滅多に無いのですけど、僅かに傾いて送られているのでしょう。