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使用可能ですが、本来の性能を発揮させるという意味ではあまりよくありません。
まず、メリットというか本来予定している効果ですが
もともとポータブルヘッドホンアンプというのは、プレイヤーの信号の
データ→内臓ＤＡＣ→内臓アンプ→イヤホン
という流れのうち、内臓アンプ部分を切り離して、別電源で駆動力や設計に余裕のある回路を実装した外部アンプで増幅することを目的としています。
つまり、ライン出力と呼ばれるアンプ増幅前の信号が本来は必要で、Ｉｐｏｄはこれを本体下部ドック端子から取り出すことが出来、また内蔵アンプの質があまりよろしくないとされている、という２点から、ＩＭＯＤと呼ばれる内臓アンプの変更や、外付けアンプの需要があるのです。
また、ｉｒｉｖｅｒなどの光デジタル出力プレイヤーを使ってＤＡＣまで外部に切り離す人もいます。

Ｓ９のようにイヤホン出力のみのプレイヤーの場合、２重増幅になり、音質的な改善度という点ではあまりよろしくないこと（勿論音色は多少変わりますが）になります。

それから、大きなデメリットとしては「かさばる」「充電する機器やスイッチが増えて面倒」です。
特にケーブルがごてごてと付くことになるので、取り扱いにはとても困ります。

そんな訳で、僕自身、ポータブルアンプは数台持っていますが、散歩のときなどはケンウッドのプレイヤー直挿しで済ませることが多く、むしろ家でオペアンプ交換によって音質変化を楽しむときに使ったり、メインのアンプと相性の悪い曲で別の音が欲しいときにさっと出してきて使ったりすることが多いです。（機種によりますが）
音質に定評のあるアンプはプレイヤーと重ねると文庫本３冊くらいの容積が必要で、ポケットに忍ばせて電車の中で、とかいうのはちょっと難しい気がしますね。

Ｘ１０は試聴しただけなので正確なことはいえませんが、インピーダンスの極端に高いＥＲ-４ＳやＢＡ３発の１０ｐｒｏ等のように駆動力が必要なタイプのイヤホンでもなさそうですし、プレイヤーでも十分に鳴っていると思いますよ。