726

view

ダイニチですね。
家庭用石油ファンヒーターは事実上ダイニチ、コロナの二社のみとなりました。

ダイニチ（ブンゼン式）は
・本体価格が安い
・ゼロスタートでの電源投入から着火が早い
・燃焼時の消費電力が多い
・不良灯油に弱い
（シーズンオフのメンテナンスを怠ったり、一夏持ち越した灯油を使うと故障確率急上昇）
・メーカー保証期間が他の電機製品に比べて長い
（但し不良灯油を使用した場合は問答無用で保証対象外となり見積は大抵本体価格以上となる）
・灯油タンク蓋は標準的

コロナ（ポンプ噴霧式）は
・本体価格は高め
・ゼロスタートでの電源投入からの着火が遅い
・燃焼時の消費電力が少ない
・不良灯油にはある程度耐えられる
（シーズンオフのメンテナンスをすることに越したことはないが、風通しの良い日陰に仕舞うくらい程度でなら故障が少ない）
・メーカー保証期間は標準的
（心配であれば販売店の長期保証制度と併用するか検討する）
・灯油タンク蓋が壊れやすい、外れやすい

ここ数年はダイニチの安売り攻勢が凄く、パイオニアだった三菱が撤退しました。
三菱はコロナと同じ方式で、さほどメンテナンスをしなくても長持ちすることが多く、管理の行き届いた中古や新古品は逆に中古価格が新品並みを伺うモノもあります。現在でも三菱は保守修理を受け付けており、それもあって撤退を知らずに三菱を探す方は毎年います。

量販店ではダイニチのクレームは取り立てて多くないとは言われますが、これは本体価格が安いことから「諦める」消費者が多いことに起因することで、ダイニチでワンシーズンしか持たなかった人は次シーズンはコロナを勧めます。ところがコストカットと、使い手との相性のせいでしょう、逆も無視できないほど居るのが興味深いところで、一往復した方には二度と奨めることはせず一流メーカーの作る冷暖房エアコンをお奨めすることになります。
また昨年までのケースで今年からは難しいとは思いますが、エアコンを増設せずオイルヒーターで一シーズンを凌いで翌春にオール電化や床暖房にリフォーム、という事例もありました。