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私はKISS X３をお勧めします。動画を求めなければX２でも良いと思います。
まず記憶媒体ですがCFは容量が大きいため高速連写に適しています。また丈夫なため落としても簡単には壊れません。このため上級機に使われています。SDカードはコンパクトなのが特徴でコンデジや一眼の入門機に使われています。一長一短あるわけで５０Dを選ぶかKISSを選ぶかによって自ずと決まってきます。

KISSでも3万回シャッターを切れるくらいの耐久性は備えています。毎日300枚撮影しても3年は持ちますよね。あなたはそんなに撮影しますか？スポーツ写真を撮っているプロは1日1000枚以上撮っています。ですから10万回以上シャッターが切れる耐久性が必要なのです。５０Dのボディーはマグネシウム合金できているため重く、KISSは樹脂のため軽いわけですが強くぶつけたり落としたりしなければ樹脂で十分です。また上級機は防塵、防滴にもお金をかけていますが、それは砂漠で撮影したり、土砂降りの中で撮影したりすることも想定しているからです。しかし、アマ初心者はそんなに過酷な条件で撮影することはないと思います。

また重量も重要です。５０DはKISSより200ｇも重いので女性では持ち運びや撮影がおっくうになると思います。使わないのが一番もったいないです。50Dは大きいので70－200mmF2.8Lのような重量級のレンズとはバランスが良く、グリップが太いので男性の手にはなじみます。しかし、ご家族や友人の日常を撮影するならもっと軽いレンズで十分ですからKISSが軽すぎてレンズとのバランスが悪いということは考えなくても良いと思います。また５０Dの毎秒6コマの連写はスポーツや鉄道を中心に撮影する方には必要な機能ですが、ポートレートには必要ありません。私自身５０Dを使っていますが重いです。小旅行ならKISSを選びます。

次にレンズですが５０DやKISSはAPSCと呼ばれる規格なので、35mmレンズ換算で1.6倍相当の画角になります。お手持ちの50mm標準は80mmの中望遠に、28－105mm標準ズームは44mmから168mmの中望遠ズームになります。そうなると広角側が足りません。風景撮影や大人数の被写体が収まりきれませんのでもう一本必要ですね。普通に撮影するだけなら18－55mmのキットレンズで十分です。35mm換算で29mmから88mmまでカバーしますし何より安いです。ただ暗い（F値が大きい）レンズなので室内で撮影するような場合は手ぶれ補正（IS）はあれば便利だと思います。

手ぶれ補正レンズですが、フイルム時代は1kg以上ある望遠レンズにしかついていませんでした。ところがコンパクトデジタルが普及し、ファインダーを覗かず片手持ちで撮影する人が多くなり手ぶれが頻発するようになりました。そこで手ぶれ補正機能が急速に普及し、何でもかんでも手ぶれ補正という状況になったわけです。一眼はKISSといえども重量がありますからファインダーを覗けば自然に脇がしまり昼間ならばぶれることはありません。すでに一眼用のレンズをお持ちなのでフイルム一眼を使った経験があると思いますが、それほどぶれを気にしなかったはずです。フルルム時代はISO400フイルムは高感度フイルムと呼ばれました。デジタルになってからはISO８００以上に設定できるようになりました。フルルム時代より速いシャッタースピードを使えるようになったのですからぶれるはずがありません。

それから「ダカフェ日記」のようなボケを活かした写真を撮りたい場合は、キットレンズでは暗すぎるのでシグマの18－50mmF2.8やタムロンの17－50mmF2.8などが良いでしょう。純正の17－55mmF2.8はIS付きですが重すぎ、高すぎです。絞り優先モードにして絞り開放（F2.8）にすれば室内でもISO感度を上げることによりフラッシュ無しで撮影できます。このため場の雰囲気を壊すこともありません。この場合はKISSのボディーのみ購入することになります。

KISSでも十分長く使っていけます。ただデジタル一眼はもはや家電の一種なので新型が出ると目移りするだけです。屋内でのノーラッシュ撮影やボケにこだわらないならKSS＋キットレンズがお勧めです。またデジタル一眼の動画機能はオマケ程度のものです。三脚を使わないとブレブレです。ビデオカメラは別にお持ちならX３より値段の安いX2を買って差額を三脚やストロボ（270EX）にかけた方が得です。手ぶれ補正があっても三脚を使わないと花火や夜景は撮れません。