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プリンタの修理屋です。

判らないことの多い質問です。

「トレー」というのはどこのことでしょうか？
正面下の引き出し状のところは「カセット」、正面の前扉を開いて用紙を乗せるところを「手差しトレイ」といっています。

他社では、カセットでもトレーと記載しているところもあります。


用紙切れのエラーですけど、給紙先に用紙がない場合に発生します。
標準の状態だと、カセットと手差しトレイの２系統ありますけど、カセットのほうは、機械的に用紙サイズの設定が行われています。
カセットの手前のほうの上に青いダイヤルがあるはずですが、これをまわすと正面の表示が変わるはずです。
これと同時にカセット側面のカムの位置が切り替わり、本体側がそれを検知して用紙サイズを検知します。


仮に・・・・・
今までカセットの用紙サイズを「Ａ４」としていて、紙だけを縦にセット。
印刷するときに縦送りで指示を出しますと、プリンタは「カセットはＡ４横」と判断して自動で手差しトレイに切り替えます。
このときに、手差しトレイに用紙を載せておかなければ「用紙なし」の表示が出ます。

もし、カセットの用紙を縦にセットしたのでしたら、ダイヤをまわして「Ａ４Ｒ」とすれば反応するはずです。


「用紙切れ」に関しては、こういうことが考えられるのですけど、もっとわからないのは「用紙の混在、エクセルでのシートの複数枚ある時などは 印刷されません。」と言うところ。

用紙サイズが全く異なる場合は他の給紙先に切り替えなければならないのですけど、先ほども書いたとおり、カセットの用紙サイズは機械的に固定されますから、それ以外のサイズの場合は手差しトレイに切り替わります。
自動切替というのは、この動作を意味します。


さて、質問は、Ａ４縦の印刷物とＡ４横の印刷物のことと思われますけど、なぜカセットなどにセットする用紙の向きを変える必要があるのでしょうか？
プリンタとして、Ａ４用紙は横送りが基本です。
縦送りに対してドラムなどの回転部分の回転数は７０％程度まで下がりますし、トナーカートリッジ内のトナーの減り方も均一に近くなりますので、ドラムの消耗にも有利に働きます。

縦書きの文書と横書きの文書を混在で送っても、プリンタ側に自動ローテートと言う機能があって、用紙に合わせて展開したデーターを回転して印刷してくれます。

メーカーの技術者に聞くと「どうして縦送りなんかするの？」と言う答えが返ってくるほどです。
Ａ３とか、Ｂ４は縦送りしかできませんね。
Ａ４は縦でも横でも送ることが可能なのですけど、基本は横送りにして機械の負荷を減らすようにしています。

Ｂ５、Ａ５の場合は、使用頻度も低く、機械の制御部のコストを下げるために、横置きのみとなっています。


ただ、先ほども書いたとおり、「Ａ４Ｒ」の必要性はほとんどないといっても良いでしょうね。