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PENTAX K-Mは既に販売終了となっています。
一部の店では、まだ在庫残っているかもしれませんが、ここでは現行のK-Xと、質問で挙げられておりますK-Mの双方を前提に回答いたします。


使いやすさという事になると、個人的な好みの問題も絡んでくるので一概には言えません。

どちらが良いかと言う事になると意見が分かれるところで、どちらにも、それぞれ良さがあるのですが、私ならK-X及びK-M(特にK-X)をオススメします。

それには操作性や画質といった問題以外の2つの大きな要素があるからです。


まず一つ目ですが、どんなレンズでも「手ブレ補正」が可能であるという事です。
「手ブレ」とは、シャッターを押す瞬間にカメラを支える手が動いてしまう事によって、カメラも一緒に動いてしまい、それに伴って画像が微妙に流れてしまう現象の事で、ちょうど「ピンボケ」のようにボヤけた画像になります。
「手ブレ」は明るさに恵まれない暗い条件や、望遠レンズ使用時やクローズアップ撮影時に特に発生しやすくなります。

デジタル一眼レフには「手ブレ補正」という機能があり、この「手ブレ」を低減する事ができます。
「手ブレ補正機構」はカメラ側に内蔵されているメーカーとレンズ側に内蔵されているメーカーに分かれます
「手ブレ補正機構」がカメラ側に内蔵されている場合は、どんなレンズでも手ブレ補正機能を使えますが、「手ブレ補正機構」をレンズ側に内蔵する方式を採用している場合は「手ブレ補正機構」が内蔵された特定のレンズでしか手ブレ補正ができません。

PENTAXはカメラ側に手ブレ補正機構を内蔵する方式を採用していますが、Nikonではレンズ側に手ブレ補正機構を内蔵する方式を採用しています。

その結果、K-X及びK-Mはどんなレンズでも手ブレ補正を使って撮影できますが、D3000は特定のレンズでしか手ブレ補正を使えません。


もう一つですが、実はD3000には大衆機として大きな泣き所があるのです。
それはオートフォーカス(AF・自動ピント)レンズであっても、レンズ側にオートフォーカス作動モーターが内蔵されたレンズ(Nikon純正ではAF-Sレンズ)以外ではオートフォーカス(AF・自動ピント)が作動せず、マニュアルフォーカス(MF・手動ピント)で使用しなければいけない点です。
したがって、オートフォーカスを使えるレンズが限定されてしまうのです。
せっかく良いレンズが発売されていてもD3000ではオートフォーカスが使えないという事もあるのです。(特にレンズメーカー製の、おいしいレンズをオートフォーカスで使えないなどと言う事が多いです)

K-X及びK-MはPENTAX用のオートフォーカスレンズなら、どれも問題なくオートフォーカスで使えます。


ここまではK-X及びK-M優位の事を書いてきましたが、レンズのラインナップはNikonの方が充実しているし、Nikonの一眼レフのシステムの充実にはPENTAXにはない魅力があります。
しかし、レンズメーカー製品も含めるとK-X及びK-Mのレンズのラインナップもかなり豊富であるし、どのオートフォーカスレンズもオートフォーカスで使えるK-X及びK-Mの方が実用面でのメリットは大きいと思います。


レンズキッドかダブルズームキッドかの問題ですが、やはりダブルズームキッドの方がお買い得です。

しかし、望遠レンズでの撮影は小型軽量のレンズであっても決して侮れない難しさがあります。
構図についてもブレ防止についてもです。
望遠撮影では三脚の使用が理想です。
その点は念頭に入れておいてください。

最後に申し上げますが、これはK-X及びK-MとD3000についての比較であり、私はK-X及びK-Mを優位に挙げましたが、これは「PENTAXはNikonよりも優れている」という意味ではございません。