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ヘッドフォンアンプは「定電圧出力」をします。たとえばアンプが1Vの出力をするときアンプが供給する電力（パワー）はＷ＝（Ｖ×Ｖ）÷Ｒ（Ω）なので16ΩのヘッドフォンにはＷ＝（1×1）÷16（Ω）＝62.5mWの電力を与えます。32Ωのヘッドフォンにもやはり1Vの出力を与えるのでＷ＝（1×1）÷32（Ω）＝31.25mWの電力を与えます。というわけで、アンプがヘッドフォンに供給する電力は小さくなります。ただし、ヘッドフォンのインピーダンスが高い（振動板を駆動するためのボイスコイルの巻き線数が多い）と「その分効率が良い＝大きな音が出せる」ことになります。ただしコイルの巻き数が多い分、振動体としては動きにくい傾向になります。一般論で言えばヘッドフォンアンプがしっかりしたものなら「低インピーダンスのヘッドフォンが充分に駆動できる」ことになります。このことはスピーカーでも同じです。ヘッドフォン（イヤフォン）の構造は、ダイナミックマイクと同じようなものです。http://www.audio-technica.co.jp/atj/mic/01/index.htmlこの図では音を受けて振動板（1）が動き、コイル（2）から電気信号を取り出します。ヘッドフォン（イヤフォン）の場合、電気信号を与えると振動板が動き、音を発生します。インピーダンスとは、このコイルの電気的な値のことです。一般にコイルの巻き数が少ないとインピーダンスは低く、多いと高くなります。