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ＤＳＰ－Ｚ９クラスのAVアンプにしょせんって言葉はあわないですが、同じ価格のステレオ専用アンプ(プリメインやセパレート)と比べたらやはり一歩も二歩も譲るでしょう。これは少し考えれば当たり前のことで、5CH以上の出力部を用意して、デコーダーも用意しなくてはいけないAVアンプに比べてステレオに集中してコストを掛けられるアンプのほうがいいに決まってます。また、AVアンプは多機能なのにスペース的に限られる為、どうしてもICの使用が多くなりますのでパーツ的にも制約が大きい上にデジタル部とアナログ部が共存しますから配置や内部のにも相当気を使う必要があります。 ステレオアンプのほとんどは(高い機種は間違いなく)ディスクリート構成というパーツをひとつひとつ組んでいく方法で最終段(パワー部)を構成していますが、AVアンプはスペース上無理で、どうしてもパワーICに頼る事になります。また、電源部も同じで各チャンネルごとの専用電源なんてAVアンプではスペース的にもコスト的にも難しいんです。 ＤＳＰ－Ｚ９は消費電力700Wととんでもない数値ですので恐らく、電源は相当配慮しているとは思います。また、AVアンプはどうしても技術的に新しいものが出ると陳腐化します。ＤＳＰ－Ｚ９の場合はブルーレイには対応していませんし、HDMI接続も同様に使えません。つまり最新の接続方法と機器は生かせないということになります。現代のレベルから言うとAVアンブとしても中途半端なんです。オークションなどでみればよくわかりますが、AVアンプの値落ちが激しいのはどうしても新しいもののほうがいいからです。たぶんDSP-Z9をステレオ専用に使う場合、同じヤマハの現行アンプA-S2000(価格は半分ですね)にかなわないでしょうね。