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カタログを見ていただくと解るのですが、ほとんどのモデルでは右ハンドルしか用意されていません。
一部、S-Lineと呼ばれるスポーツモデルだけは左右の両方が用意されています。

逆にR8は左ハンドルのみしか用意がありません。

これは、メーカーにオーダーを出す際には見込み発注というのを行います。仕様やカラーなど、どれがどのくらい売れるかという予測をして発注しています。
アウディは日本車の上級車からの乗り換えが非常に多く、従来から右ハンドルの比率が6割を超えていたようです。

このため、在庫コストの関係からほとんど売れない左ハンドルをカタログから廃した…というところでしょう。

R8のような生産台数の少ないモデルでは、逆に右ハンドルを作るのがコストがかかることから、左で輸入しているのだと思われます。輸入スーパーカーを購入する層は虚栄心の強い人が多いため、左ハンの方が好まれるということもあるかもしれません。

最近は、ベンツやBMWも右ハンドルしか用意していないモデルが多くあります。これは、バブルの時に輸入車の販売台数が増えた際、国交省(当時は運輸省)から右ハンドルを用意するようにと各インポーターに通達が出ています。
このため安いモデルでは右ハンのみ、上級のモデルでも必ず左右が用意されています。

昔はEUメーカーが右ハンドルを作るのに無理矢理に補記類を移動させて操作系を引っ張ってきたのに対して、最近では右ハンドル化のコストも考慮して左右対称に設計するようになってきたのでしょう。
一部のスーパーカーを除きますが…