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車検は、車検を受けてから次の車検までの保障をする制度ではありません。
その段階で問題がなければ合格します。
ましてディーラーでも、車検でチェックされる走行に直接関係があるところ以外まで完全にチェックするシステムでもありません。
従って残念ながら、車検に合格したことを理由に、ディーラーに責任を求める個所ではないでしょう。
極端にいえば、車検の翌日にエンジンが故障したとしても、車検当日に問題なく動いていれば、車検に合格したことに対して何の落ち度も発生しません。
車検に合格したのだから、車のどこにも異常が起こるわけがないと思うのは大きな誤りです。

スライドドアが閉まらなくなることや、キャッチ部のネジがゆるむことはあまり聞いたことはありませんが、ネジで留められている以上ゆるむ可能性はあるでしょうね。
但しそれほどの状態であれば、トラブルの前に何らかの前兆はあったと思いますけどね。ドアの締まりが悪くなったとか・・・・

道路交通法および道路運送車両法では自動車の保守管理責任はユーザー自身にあること（自己管理責任）が定められており、自動車ユーザーには、日常点検と定期点検が義務付けられています。
従って車の不具合について、ディーラーなどの他者に全ての責任を求めることが出来ないのも事実だということは覚えておいた方がいいと思います。

例えば、ドアがおかしいと申し出て検査・修理してもらったうえで、修理が完了したあとでも不具合が残るような、いわゆる不適切な修理が行なわれたような場合はもちろん文句は言えますけどね。