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●4WDのモデルとは？
下記の3種類です

排気量1.3L，Fグレード
排気量1.3L，Uグレード
排気量1.3L，Jewelaグレード

●価格差は？
2WDと比較して，約18万円upになります

●4WDの機能は？
センターコンソールの手前側に「4WDオートモードスイッチ」があり，これで下記を選択できます。

(1) 4WDオートモード ＝ 通常は2WD（つまりFF駆動）で，滑りやすい路面などでは，自動的に4WDになります。
(2) 2WD固定 ＝ FF駆動になります。後輪を駆動輪として使わないので，転がり抵抗が下がり，燃費が良くなります。ただし雨天などの走行時には，せっかくの4WD機能を使えないので，滑りやすい路面走行時は使うべきではありません

●4WD制御は？
前輪が滑っていないときは，2WD（FF駆動）です。もし前輪がすべると，そのすべり率に応じて，後輪へ駆動力が配分されます。つまり前後輪の駆動力配分比は下記の通りです。

100:0 ～ 50:50

たとえば，前輪が少し滑っただけなら， 80:20くらいになります。

この後輪への駆動力配分比は，電子制御の湿式多板クラッチでおこない，電流で電磁石を制御することで，後輪への駆動力配分比をアナログ的に変更できます。

この方式がビスカスカップリングやトルセンカップリングなどのパッシブ型4WDにくらべて優れているのは，下記のようなばあいにも制御できるからです。

(1) 始動時 … 加速が強いほど，後輪への駆動力配分比を増やして，スリップを防ぎます
(2) 加速時 … 強い加速では，後輪への駆動力配分比を最大（前後輪の配分比で50:50）にし，安定した加速を実現します
(3) 制動時 … 減速が強いほど，4WDにして，制動時の車両安定性を増します
(4) 旋回時 … 強い旋回時には，4WDから2WDに近づけ，アンダーステアにならないようにします

つまり，すべったり，アンダーステアという異常状態になるまえに，4WD制御をおこなうことができるわけです。このためトヨタでは，従来のパッシブ型をやめて，このアクティブ・トルクスプリット式に変更しています。

●ハイブリッドの4WDは？
技術的には可能ですが，フロント用デフ位置から，後輪を駆動する動力を分割するトランスファをもうけなければなりません。またプロペラシャフトや後輪用デフ，そして4WD用サスペンション（従来のトーションビーム式では接地性が不足），燃料タンク位置の変更などが必要になり，そのコストアップ額を考えると，もっとハイブリッド車の比率が増えないと実現可能性はありません。

簡単ですが，ご参考になれば幸いです。