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モデルイヤー制をとっているモデルというのはこの二つどころか数限りなくあります。ドイツの車などはほとんどがそうです。

購入してもらった車を古く感じさせないのがいいのか、いま販売中の車を新しく見せるのがいいのかと考えれば、メーカーは後者をとるでしょう。しかしモデルイヤー制をとることは非常にコストがかかりますので、日本のメーカーのモデルでは少数派なのでしょう。

モデルイヤーが変わることで見た目が変わることが嫌だという考え方もあるでしょうが、ドイツの車の多くは本当に細かな部分を変更して使いやすくしています。例えばパワーウィンドウの制御が変わったり、エアコンの操作がほんの一部だけかわったりします。それを行うと取説も書き換えが必要ですし、カタログもサービスマニュアルも毎年新しくしなければなりません。そのあたりまでもが車両価格に盛り込まれているのがドイツをはじめとする欧州車の多くですから、その分ユーザー負担が大きい（車両価格が高い）ということになりますが、より良いものが手にはいるということは購入する時点でのユーザーにはうれしい話でしょう。どちらが良いかは、ユーザーも購入する車を選択できるわけですから自分で決めればいいことでしょう。

ただしZやGT-Rの年次変更は、スポーツカーとして見える部分、わかりやすい部分に焦点を当てて変更していますので、例えばポルシェの年次変更ポイントなどとは大きく異なりますので、マイナーチェンジを小出しにしている感じがありますね。