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プリンタの修理屋です。

専門外のメーカーですから、どちらに対しても辛らつな書き方になるかも知れませんけど・・・・

まず、問題なのは、故障の症状。
「出力の際に1ｃｍ幅の横線が二本印刷されるようになりました」・・・・横線？縦線の間違いでは？

レーザープリンタのトラブルで縦、横という事場を使う場合、紙の送り方向を無視してはいけません。
構造から考えれば縦線が出ることが圧倒的に多いです。

ただ、Ａ３機の場合、機械的な消耗を押えるためにＡ４の用紙は横送りにすることが多く、その場合印刷された用紙に対しては横の筋になって見えます。（Ａ４たての文書の場合）


で、この線が私の想像しているようなものでしたら、使いすぎという事が考えられます。
感光体ユニットか、定着ユニットが考えられます。

感光体ユニットは、通す紙の問題、設置環境の問題でトラブルを起こすこともあります。
消耗品扱いですので、保証の対象にはならないのが普通ですね。


この機械のスペックを確認してみましたけど、正直言って詐欺みたいなことやってますね。

仕様概要の製品寿命には堂々と「60万ページまたは5年」なんて書いていますけど、注釈には「製品寿命まで使用いただくためには、別途定期交換部品が必要となります。」と書いてあって、定期的に部品を交換しなければ、そこまで使えないという事。

期間限定かもしてませんけど、エプソンダイレクトで、49,800円！！
カラー印刷で14,100ページしか持たない感光体ユニットが、33,000円もするのですよ。
ただし、これは定期交換部品ではないはず。
ちなみに、定期交換部品の代表的なものである定着ユニットは、33,600円もします。
http://www.epson.jp/support/shuri/41_r_printer_page_color.htm

だれが、こんな高いユニットを交換してまで使い続けるのでしょうね？

最後のオマケが保証期間。
２０年近く前は、どこのメーカーもレーザープリンタの保証は半年でしたが、現在は１年保証が常識です。
いまどき、半年保証という事が信じられません。

ごく個人的な印象ですけど、キヤノンでこのクラスの機種なら１０万円はオーバーします。
通販や、大手の量販店で滅茶苦茶な売り方をしているのはよくありますけど、メーカーが直販でやっているのですからね。
価格.comでの最安が39,800円でしたから、異常な売り方といって良いでしょう。

売り方が異常なのではなく、商品自体が異常な設定なのかも。そのように思えます。
耐久性が非常に低く、質問者は「使用頻度はふつう‐多いくらい」と思っていても、プリンタにとってはギリギリかも知れません。



さらに、この会社の場合、拠点数が少なく、出張費が高くなります。
私が住んでいる辺りは、県庁所在地から７０キロ以上離れていて、少し前は出張費と工賃だけで５万円も請求されたという話を聞きます。
最近は少し安くなったというものの、３万円以上かかるとか。

定着ユニットを交換するとして、出張費と工賃を入れれば、８万円近い金額になっても不思議ではありません。


ただ、厳しい言い方をすれば、こんなことは買う前からわかること。
たしかに、細かい言葉の意味や、会社の事情は判らなかったかも知れませんけど、信頼できるお店で購入すれば、それとなく注意してくれるはず。
今回のような場合、購入店の違いによる差は小さくないと思いますけどね。


追記 ： すべてが悪いほうにころがってしまったケースと考えても良いでしょうね。
ただ、メンテナンスをやっている立場から言わせてもらえば、トラブルを起こしたときのカラーレーザーは非常に厄介。
本体価格はいろんな思惑があって滅茶苦茶になっていますけど、メンテナンスの費用は標準価格（オープン価格のものもありますけど）を基準に設定されています。
感光体に汚れが付いているという事ですけど、感光体ユニットの他に「現像ユニット」なんていうものもあります。
電話でのやり取りで概算見積もりを告げる場合、常識的に保険はかけておきます。
多めに提示しておくわけです。

消耗品や、定期交換部品も、やたらに多い感じはしますね。
たとえば、キヤノンのLBP9100Cの場合（キヤノンのＡ３カラーレーザーで最下位のグレード）、定期交換部品はＩＴＢユニットと定着ユニットの２点。
価格は、49,920円と53,400円模しますけど、ユーザーがセルフで交換できるようにキットで販売しています。
約１５万ページの耐久性を持っています。


どうしても、Ａ３のカラーが必要なのでしたら、インクジェットのほうがよかったのかも知れませんね。
また、使用頻度で、ブラックのトナーの話しか出ていませんけど、黒が主体の印刷でしたら、モノクロレーザーにすればよかったのかも知れませんね。