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メルセデスのV8については知りませんのでBMWについてだけ私の知識でお話させていただきます。
BMWのエンジンは直6で有名ですがそれは直6エンジンの素性の良さ（理論上ゼロ振動）にこだわっているからであり、性能を進化させながら直6を作り続けています。他メーカーは直6を捨てV6へとシフトしていきました。それはV6エンジンの振動を技術力でできる限り押さえ込み実用レベルで使えるように仕上げることでエンジンのコンパクト化（極端に言うとV6は直6の半分くらいの長さ、直3をV型につなげているため）によりエンジンルームを短くし、居住空間を優先しています。また、V12エンジンは直6をV型につなげたエンジンであるため同様に理論上ゼロ振動を達成しています。まさに究極の贅沢エンジンでしょう。

話がそれてしまいましたが、BMWは昔Ｆ１が直４エンジンでターボを搭載していた時代にも活躍していました。Ｆ１エンジンとなると最高回転数は現在では２万回転に迫っています。当時の回転数は覚えていませんが１万５千はあったでしょう。つまりＢＭＷは昔から直４エンジン（理論上ゼロ振動ではない）を高回転まで回すための技術を持っていたわけです。V８エンジンとは直４エンジンをV型につなげたものであるため、V８を作るには直４の技術が不可欠です。というわけでBMWが作るV８エンジンはレッドゾーンまでよどみなく吹き上がるエンジンになっています。緻密なエンジン音と精密な回り方でコォーンと吠えるような音でズドドドドッというような荒々しい感覚はみじんもありません。振動もV６よりは素性が良かったはずですので気になることはないでしょう。
現行のＭ３に搭載されているV８エンジンとは設計が違いますが完成度は間違いなく高いです。超精密な超高性能エンジンというにふさわしいエンジンだと思います。
大排気量ゆえに低回転域からトルクフルなのはもちろん、高回転までよどみなく吹き上がりますよ。感覚的には大排気量エンジンとは思えないくらいの軽快なフィーリングになっていると思います。

ちなみにＢＭＷエンジンはどれもつい高回転まで回したくなってしまうようなフィーリングです。
質問者さんの希望に添えていないかもしれませんがＢＭＷのV８エンジンが間違いなくすばらしいものであるということを伝えたかったです。