DHT-M330の取扱説明書・マニュアル [全60ページ 2.54MB]
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47サラウンドについて (つづき)(3)DTS-ES Extended Surround TMについてDTS-ES Extended Surroundは、デジタル・シアター・システムズ社の開発した新しいマルチチャンネルデジタル信 号フォーマットです。DTS-ES Extended Surroundは、従来のDTS Digital Surroundフォーマットに 対して上位互換性を持ちつつ、更に拡張されたサラウンド信号によって360度の定位感や空間表現力が大幅に拡大します。映画館においては1999年に導入され商業利用されています。DTS-ES Extended SurroundはサラウンドチャンネルとしてFL,FR,C,SL,SR,LFEの5.1チャンネ ルに対して、SB(サラウンドバック、またはサラウンドセンターと呼ばれる)チャンネルが加わり、合計6.1チャンネルのサラウンド再生がおこなわれます。またそのサラウンド信号記録方式の違いにより、次の2種類の信号フォーマットがあります。DTS-ESTMDiscrete6.1(ディスクリート6.1):追加されたSBチャンネルを含め、6.1チャンネル全てがデジタルディスクリート方式によって独立したチャンネルとして記録される最新のフォーマットです。SL,SR,SBの各チャンネルが完全に独立しているため自由なサウンドデザインが可能で、360度周囲を取り囲むバックグラウンド音の中を自由に音像が飛び交う、といった表現も可能となるのが大きな特徴です。この方式で記録されたサウンドトラックはDTS-ESデコーダーで再生することによってそのパフォーマンスを最大限に発揮しますが、同時に従来のDTSデコーダーで再生した場合も、SBチャンネルの信号は自動的にSL,SRチャンネルにダウンミックスされて再生されるため、信号成分の欠落無く再生することが可能です。DTS-ESTMMatrix6.1(マトリクス6.1):追加されたSBチャンネルを予めSL,SRチャンネルへマトリクスエンコードを施し挿入し、再生時にマトリクスデコーダーによってSL,SR,SBの各チャンネルにデコードするフォーマットです。DTS社の開発した高精度デジタルマトリクスデコーダーを使用することにより記録時のエンコーダーとその特性を完全に合わせることができるため、従来の5.1または6.1チャンネルシステムに比べて、より制作者のサウンドデザインに忠実なサラウンド再生が実現できます。また、ビットストリームのフォーマットは従来のDTS信号と100パーセントの互換性がありますので、5.1チャンネルの信号ソースでもMatrix6.1の効果を確認することが可能です。勿論、DTS-ES Matrix6.1エンコードソースをDTSの5.1 チャンネルデコーダーで再生することも可能です。DTS-ES Discrete6.1/Matrix6.1エンコードソースをDTS-ESデコーダーでデコードした場合、デコード時 にフォーマット検出をおこないそれぞれ最適な再生モードが選択されます。ただしMatrix6.1のソースについては一部に5.1チャンネルのフォーマットとして検出されるソースがあります。またDTS-ESデコーダーには別の機能として、デジタルPCM信号及びアナログ信号ソースを6.1チャンネル再生する、DTS NEO:6サラウンドモードがあります。DTS NEO:6TMサラウンドについて:DTS-ES Matrix6.1に採用された高精度デジタルマトリクスデコーダーを従来の2チャンネル信号に応用し、6.1チャンネルのサラウンド再生をおこなうモードです。高精度な入力信号検出及びマトリクス処理によって、6.1チャンネル全てのチャンネルでフルバンド(周波数特性20~20kHz以上)の再生が可能な上、各チャンネル間のセパレーション特性もデジタルディスクリート方式と同等な程までに向上しています。DTS NEO:6サラウンドモードには、再生する信号ソースの内容に合わせて最適なデコード処理を選択できる、2つのモードがあります。DTS NEO:6 CINEMA:映画再生に最適なモードです。セパレーション特性を重視してデコードすることにより、2チャンネルソースでも6.1チャンネルソースと同じような雰囲気で楽しむことが可能です。同相成分は主にセンター(C)に、逆相成分はサラウンド(SL、SR、SB)に振り分けられる特性を持つため、従来のサラウンド録音されたソース再生にも効果があります。DTS NEO:6 MUSIC:主に音楽再生に適したモードです。フロントチャンネル(FL,FR)の信号を重視してデコードすることにより音質の変化が少なく、更にセンター(C)とサラウンド(SL、SR、SB)チャンネルから出力されるサラウンド信号の効果により、音場にナチュラルな拡がり感が加わります。
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