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テープ式HDVカメラのメリットとして、DVを含む過去素材との互換性やライブラリーの構築性、信頼性。絶対的にはPCでの編集時、プレビュー時に比較的ハードウェアに負荷をかけないHDVコーデックの採用などが挙げられると思います。（個人的にはメモリーカメラでHDVコーデックを採用して欲しいと思いますが、、、）
また業務用では圧倒的にテープ式が採用されていますので、民生用からは機種が少なくなっても、フォーマット自体が無くなる事はなさそうです。なんにせよテープ式には一日の長で安心感が違いますね。

さて、HC-1はHDVとして初代のハイビジョンカメラですが、レンズ先端に装備されたフォーカス／ズームリングの使い勝手がなかなか宜しくて、プロカメラマンからも支持された事が大きいと思います。詳細なファインダーor液晶が必須ですが、業務使用でのフォーカス送りやスムースなズーミングにこのリングは非常に有効でした。ただし初代のCCDはやや暗いのが難点です。

後継のHC-3は小型軽量安価になったのは良いのですが、チャチなズームレバーしか装備されず、フォーカスもダイヤルに変更。CCDも有効画素が3割も低下（画質もやや下がる）。マイク端子、イヤホン端子の欠落。レンズ口径も小さい為、必須のワイドコンバーターの性能が低い・・・ などがあり業務用として敬遠された事が評価を下げたのではないかと思います。使い勝手で言えばHC-1の後継はHC-3ではなくFX-7ではないかと思う程です。HC-3も一般民生使用としては問題無いとは思います。

HC-3からズーム・フォーカス以外の欠点を回復したのがHC-7で、そのマイナーチェンジ（基本性能は同一）がHC-9です。近年はズームレバーも改善されている様ですし、ズームリモートを利用する事も可能です。
従い、HCシリーズの中古品を探すのでしたら、御想像の様に新しめのHC-7のコストパフォーマンスが高い様に思います。業務機なみのレンズコントロールが必要でしたらFX系をお勧めします。