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前者のiPod Dockというのは、私も初めて知りましたが、iPodをつなげ、純粋にそこからアナログ出力してコンポなどにつなげ、リモコン操作で扱えますよという品物のようですね。充電もできるようですので、据え置き型のＣＤプレーヤーやＭＤプレーヤーと変わらない操作感覚で扱えるようになるのが売りのようです。対してメディアトランスポートというのは、iPodからデジタル出力を取り出す装置のことです。この出力を、外部のＤ/Ａコンバーターにつなげ、より高品位な音楽再生を図ろうというのが狙いです。ＣＤなどのデジタル（0と1の信号）で記録されたメディア媒体は、再生時、それを実際に聞き取り可能なアナログ信号に変換する必要があり、そのための装置をＤ/Ａコンバーターと言います。再生音のクオリティは、このＤ/Ａコンバーターの性能で大きく決まると言われています。高級オーディオの世界では、数十万～数百万のＤ/Ａコンバーターもあり、おそらくこういった機器に接続することを前提として、作られたものではないかと思います。実際、そのようにメディアトランスポートにiPodを接続してデジタル出力し、高品位なＤ/Ａコンバーターにつなげたところ、驚くほどクオリティの高い再生音が得られた、との実例もあるようです。この場合、iPodのファイルは圧縮形式ではなく、（ＣＤと同等のスペックの）ＷＡＶや、ロスレスで入れないと、その真価は発揮できないでしょう。