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ディーゼルは、ターボがないと走らないのですか? 過給器との相性が良い...

ディーゼルは、ターボがないと走らないのですか? 過給器との相性が良いということのようです。
俗に、ディーゼルはターボがないと走らないと言われるそうですが、
日産のエクストレイルやマツダのcx-5にも、ターボはついているのでしょうか?
ターボは燃費が悪くなる印象があるのですが、それほど悪くはならないのですか?
Yahoo!知恵袋 4482日前
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質問者が選んだベストソリューション
過給機の第一目的は排ガスのPM低減のためです。以下に詳しく説明いたします。

●ディーゼルエンジンの20年間の進歩とは?
排ガス規制への対応の20年間でした。

20年前と比較すると,現在のポスト新長期規制(2009年)は

PM(細かいスス)= 2.5%
NOx(窒素酸化物)= 5%

つまり非常に排ガス規制が厳しくなり,現在の規制値は,ほぼ直噴ガソリン並です。

直噴ガソリン:PM=0.005g/km,NOx=0.05g/km
ディーゼル:PM=0.005g/km(同じ),NOx=0.08g/km(少し高い)

●規制対応のために何をやっているのか?
PM低減 = より完全な燃焼 → 燃料の微細化+予混合化
NOx低減 = より低温の燃焼 → EGR増加+大量過給

●完全な燃焼とは?
以前のディーゼルエンジンは副室式でした。これは燃焼室の表面積が大きく冷却損失が多いため,燃費がよくありませんでした。ただ副室から主室へ燃焼がゆっくり移行するため,筒内圧力ピークが低くなり,騒音・振動では有利でした。
燃費改善のため直噴が選択されました。問題は直噴後の短時間で十分,燃焼できるかどうかです。

★燃料粒径の微細化 … 酸素分子との接触確率を増やすことと → PMは,大きな燃料粒径の中心部にある燃料が酸素と接触しないため,未燃の炭化物として発生。コモンレールにより燃料圧力を高圧にできれば,より微細な燃料粒径になります

★予混合化 … ガソリンエンジンのように空気と燃料を十分混合できれば,酸素との接触確率を改善できます。このためには燃焼時間を長くとる必要があります

→ 課題:燃焼時間を長くすること

●NOx低減とは?
NOxは,高温と十分な酸素濃度がある条件で生成されます。このため酸素濃度を下げれば,NOx量は低減できます。しかしこの方法ではPMが増えます。このため燃焼温度を下げる方法を選択します。

★高EGR … 排ガスを再度,燃焼室に戻すことをEGR(=Exhaust Gas Recirculation)といいます。EGRには,CO2(二酸化炭素)が多く含まれます。CO2は,三原子分子のため,二原子分子の酸素や窒素より比熱が28%くらい大きくなります。比熱が大きいほど,同じ熱量に対して温度上昇は小さくなりますので,EGRが多いほど,燃焼温度が低下します。これにより2000K(ケルビン)以下になるようにEGRをたくさんいれます(30%くらい)。ところがCO2は消炎作用があり,燃焼を妨害しPMを増やします。

★高過給 … ターボ・チャージャのような過給機を使い,無理矢理,燃焼室に空気(新気=外気:酸素を21%含む)を入れます。すると燃焼室内の酸素濃度が高くなり,酸素との接触確率が増えて,PMが減ります。このため最近のディーゼルエンジンはどんどん過給量が増えています。
つまり過給はダウンサイジングのためではなく,PM低減のためであり,そのオマケとして,高出力化によるダウンサイジングが可能になっています。というのは,出力アップなら,ダウンサイジングするより,排気量を上げた方が,はるかにコストが安いからです。

以上のようないろいろな取り組みにより,現在のディーゼルエンジンは,クリーンな排ガスと高い出力特性,そして優れた燃費を達成しています。たとえば

トルク = 同排気量のガソリンエンジンの1.5~2倍 (最大トルク発生回転数が1200~1800rpmと低いので,実用域で運転しやすい)
燃費 = ガソリンエンジンより25~30%改善 (上記 高トルクを達成した上で)

★過給レスポンス … ガソリンエンジンは吸入空気量で出力調整をしますが,ディーゼルでは燃料噴射量で調整します。このため加速時,増量された燃料に見合う空気量が必要になります。

→ 課題:高レスポンス過給

●残る課題は?
燃焼時間の確保と高レスポンス過給です。これを解が,マツダのSKYACTIV-Dです

●どうやって燃焼時間を長くするのか?
一般のディーゼルは上死点の直後に燃料を噴く(コモンレールのメイン噴射)と急激な筒内圧力上昇のため振動・騒音が悪くなります。このためやや遅らせて燃料を噴きます(その典型は日産のMK燃焼)。MK燃焼では,振動・騒音は改善できますが,時間損失(=筒内圧力をトルクへ変換する効率で,上死点後,15度くらいに圧力ピークが来ると良い)が悪くなり,燃費が悪化します。
圧縮比を下げると,上死点直後に燃料噴射しても急激な圧力上昇がないので,ゆっくり燃えます。こうして燃焼時間を長くできました。

●圧縮比をどうして下げられないのか?
始動時の自発火ができないからです。先日(11月21日)のディーゼル・セミナーでのマツダの寺沢様の説明によると,「SKY-Dの開発=確実な始動」だったそうです。このためにグロープラグの改善+内部EGR(排気弁の可変動弁)+2ステージターボ(再始動時)+リッチ混合気+プリ燃焼(=メイン燃焼の前の小燃焼)で対応したそうです。

●高レスポンス過給は?
ターボを2段階にし,低回転域から過給しました。今後は,LPL-EGR(低圧EGR=過給量を維持)にするそうです。

ご参考になれば幸いです。
Yahoo!知恵袋 4474日前
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質問者が納得19年式、20S発売当初の前期型。 現在60,000キロ程度。 ナビのバックカメラが壊れた位で、特に故障も無く、タイヤ交換や油脂類交換、ベルト交換、バッテリー交換などメンテナンス位。 新車購入時から特に変わりはありません。 気になるところも特にないですね。 むしろ馴染んできて良いかもくらいでしょうか。 ご参考までに。
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質問者が納得予算が300万です。と交渉しましょう。
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質問者が納得① 仮に生産中止になったとしても10年程はその車種のパーツは生産しなくてはならない決まりがあったはず。 仮に「新品のメーカー純正品」がなくなっても中古車や、廃車他などがあればそこから必要なパーツ取りができるので修理に関しては多少の猶予はあるかと思います。 メーカーもコスト削減のため多くのパーツは他車種でも流用、共用できる様に設計される事が多くなっています。 完全にその車種専用、劣化や故障が多いパーツは厳しいでしょうが。 ② 売却、下取りの際に評価が下がる恐れがありそう。買い取る側も売れない車を高く買い取り...
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質問者が納得ハイパーCVTありましたね!! 僕が今までみた中では、C25セレナの27万キロが最高です そんなに壊れないとおもいますよ ただエクストレイルハイブリッドは、中に乾式クラッチがついてるので林道には不向きですね 普通のガソリン車が一番!!と、是非四駆をオススメしますよ!!
2898日前view26

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