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4WD（AWD）はボルグワーナー社製の「コントロール・トラック」という方式を採用しています。これはセンターデフに従来のベベルギアや遊星ギアを使わず，電子制御の多板クラッチを使います。下記のように動作します。

●オートモード
基本的にFR（後輪駆動）です。そして後輪の回転数が前輪より多くなると，後輪がすべっていると判断し，前輪へ駆動力配分をします。これは前後輪の車輪速差が大きいほど，前輪への駆動力配分比が増えます。

通常は，このモードをお使いください。

●ハイ・モードとロー・モード
どちらも機械的に 4WDにします。これにより，強力なトラクションが得られます。その反面，操舵性（旋回性能）は，非常に悪化しますので，舗装路で使うことができません。「ハイ」と「ロー」は対応車速を意味していまして，オフロードで路面の凹凸が激しいときは「ロー」を，それ以外のオフロードは「ハイ」で良いでしょう。

オフロード専用のモードです。

●雪道のブレーキング
雪道では，「オートモード」をお使いください。基本的には，前後輪の駆動力配分比を50:50になっています。この状態では，各輪のトラクションがいちばんよく確保できるので，エンジンブレーキもいちばんよく働きます。なおもし前輪がすべると，自動的に後輪への駆動力配分比を増やすので，もし片方の車輪がすべってもエンジンブレーキは働きます。ただし氷上のように全輪がすべるとトラクションは確保できません。

簡単ですが，ご参考になれば幸いです。