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プリンタの修理屋です。

キヤノン専門に仕事をしています。
キヤノンがインクジェット用のＯＨＰシートの販売を終了して久しいのですけど、市販されているＯＨＰシートは染料インクのみと言うものが多いですね。

これは（おそらく）はじくからと言う意味ではなく顔料は光を通さない（通しにくい）という理由が考えられます。
ＯＨＰは通常の印刷と異なり、光を通して表示しますので・・・


さて、ご検討中のｉＰ４６００ですけれど、たしかに黒のインクは「顔料インク」が装備されていますので、ＯＨＰシートには向かないように思えますけど、実はもう１色「染料インク」の黒も装備されています。

染料インクの黒は写真印刷などのときに使われますけど、プリンタドライバで「写真紙」「光沢紙」などを選択すると切り替わります。
ただ、一つだけ問題があります。
写真紙、光沢紙は発色を良くするために、薄めのインクを繰り返し噴射して階調表現をしますので、用紙に噴射されるインクは多めになります。
写真紙ではそのインクを吸収するように作られているのですが、ＯＨＰシートではそういう能力はかなり低いように思えます。

光沢紙などを選ぶと印刷品質は「きれい」と「ふつう」だけになるはずですが、「ユーザー設定」を使い「早い」と調整することで普通紙並みのインク量に抑えられると思います。

ただ、これらはやってみないとわかりません。

キヤノンの製品で、全色染料インクの機種が一つだけあります。
ＰＩＸＵＳ Ｐｒｏ９０００ ＭａｒｋⅡがそうです。ただ、かなり高い機種です。