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プリンタの修理屋です。

この両機種のプリントヘッド（正式にはプリントヘッドです、プリンターヘッドとは言いません。長いので単にヘッドというほうが多いですね）は同じものです。

実は、他のメカ関係の部品もほぼ流用できます。（メイン基板などは違いますけどね。）
ちなみに、ＭＰ６３０、ＭＰ６４０も同じヘッドを使っています。
この４機種しか使っていないヘッドです。

ＭＰ５４０、ＭＰ５５０、ＭＰ５６０、ＭＰ６２０などは違いますので注意が必要です。


未開封（最初は銀色の袋に入って密閉されています）の状態であれば、かなり持ちますけど、プリンタにセットした状態では半年は持たないはずです。

また、iP4600は2014年6月末、iP4700は2015年7月末でアフターサービスが終了します。
この翌日から部品の出庫が止まりますので、我々も修理できなくなります。


追記 ： ヘッドをどのようにして入手するかという事が問題ですね。
箱に入って開封していない新品なら数年保管しても全く問題はないはずです。

プリンタにセットするという事は、インクを通して使うという事になると考えます。

さらに、「将来の故障に備えて、複数を保有しておきたい」という事で、予備の部品として保管しておくという事を考えました。

以下、ご存知だろうとは思いますけど。

プリンタを正しい手順で停止させると、インクを噴射するノズル面はゴム製のキャップで空気が触れないようにします。
ただ、完全に空気を遮断することは出来ず、僅かづつですがアルコール分が蒸発していきます。
そうなるとノズル部分やヘッド内部のインクの流路の中には発色成分などが残ります。
それらが固まってしまい、ノズルを詰まらせてしまいます。
特に顔料インクは、乾燥する過程で酸化反応を使って耐水性を出している感じもあり、非常に厄介です。

完全に固まると交換するしか手はありません。

メーカーでも案内していますけど、「インクジェットプリンタは、最低でも一ヶ月に一度は電源を入れる」、普通のユーザーでも知っている人は多いはず。

ただし、こういった案内は昔の情報を元にして、安全性を見込んだ案内になるのが普通です
昔のBCI-3eBkの時代は、電源を切って一ヶ月も放置すると詰まることが多かったのですけど、その後のBCI-9PGBkになってから２ヶ月くらいは大丈夫です。

でも、運よく持ったとしても、使わずに半年も放置すると、かなりの確率で使い物にならなくなるという意味です。

絶対とは言いません。

実は、私もBCI-3eBkの時代に半年以上持った経験があります。
保管場所は、玄関に近いところで、気温も湿度もかなり変化するところ。

ただ、使う用があって引っ張り出し、「使えてラッキー」と思っていたものの、一ヶ月も経たないうちにかすれてきて、結局はお釈迦でした。