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プリンタの修理屋です。

症状を表す言葉の問題で誤解を招いているかも知れませんね。

問題にするのは「ずれ」だけです。
「かすれ」は結果的に発生しているだけでしょう。

まず、紙をどのように送っているかが問題ですけど、おそらく右から左に送られているのでしょうね。
ですから、２枚目と３枚目のズレが出た部分は、用紙の後端から２２～２５ｍｍ程度ですよね。


実は、このゾーンはインクジェットプリンタにとっては魔のゾーンといえる区間です。

用紙は、インクを吹きつける部分の直前のメインローラーで送るのですけど、最後の２５ｍｍ程度の区間を印刷するときは、用紙はメインローラーから外れて弱い廃止ローラーが引き出しているわけです。
用紙送りがかなり不安定になってしまいます。

このときに、用紙に触ってしまったりすると、用紙の位置が狂ってしまいます。


対策は２つあります。

ひとつは、用紙の状況のチェック。
「反り」が出ていませんか？
もし出ているようでしたら、極力平らになるようにしてください。

もうひとつは、タバコとかキャラメルの箱程度のもので良いのですけど、紙が出てくるところにおいてください。
先ほど書いた通りで、排紙ローラーの力は弱く、印刷済の用紙が出てくると、その重さで先端が下がって送りが不安定になることがあります。


ただ、どうしようもない可能性もあります。

印刷中に紙が擦れるような音がして、用紙のフチにインクが付いて黒くなるようなら、修理しなければ直らないかも。
この機種は、2008年に秋に発売され、今年の９月末で修理サポートは修了します。
http://cweb.canon.jp/cgi-bin/e-support/repair/select/info.cgi?pr=MP540

プリントヘッドとインクを乗せて左右に往復する箇所を「キャリッジ」といいますが、長年使ってきて、そのガイド部分の摩耗が進み、キャリッジ自体が下がる現象が起こります。
そのためにキャリッジと用紙が干渉することがあります。
先ほど、用紙を平にするように書いたのは、この干渉をなくするためです。

もし、平らにした紙でも発生するようなら修理に出さなければなりません。
機械のグレードなどから考えれば修理になど出さずに買い換える人も多いでしょうね。
でも、現在の機種は、後トレイを持っていなくて、今回のように名詞サイズの用紙に直接印刷することは出来ません。

そのあたりも考えてもらえればと思います。