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普通紙自動両面印刷設定の場合、インク乾燥時間の掛かる
顔料系 BCI-320BK は使用されません。
BCI-3321BK とその他 Y/M/C の 4色が使用されます。

黒文字印刷の際に、顔料ではなくて染料インクのブラックを使いたいという事ですね。
その場合は、プリンタドライバの用紙の種類を「高品位専用紙」に設定してください。

ちなみに顔料インクが使われるのは、用紙の種類を「普通紙」と「はがき」と「封筒」に設定した時なので、その他の写真用紙などに設定した場合でも染料インクが使われます。

ただし染料インクのブラックだけでは黒味が弱いため、その他の色も併せて印刷されます。
シアン、マゼンタ、イエローの全部を使用しているかどうかの確認はできていませんが、シアンを使用するのは間違いないです。
これは「高品位専用紙」設定時、染料ブラックがかすれた際に黒文字が青くなった事で分かりました。ただ純粋なシアンの色ではなかったので多少他の色も混ざっているように感じた訳です。

Canon機の大部分は顔料の黒と染料の黒を搭載しています。従って両黒インク搭載は、MP630機に限ったことではありません。顔料の黒インクは普通紙や文字の印刷に用いますが、染料の黒は単独では使用しません。インクジェット機用に加工した用紙や画像などを印刷する場合、他の色と合わせて使います。従って顔料の黒だけを使った印刷は出来ませので、染料の黒インクで文字などの印刷も出来ません。
MP630は写真印刷用に多くのインクを搭載していますので、ランニングコストが割高になる傾向がありますが、写真印刷はMP610で印刷したのと遜色はなく、印刷時のランニングコストが割高になる大きなデメリットも持っているようです。

Cannoのプリンターの場合顔料インクは文書ファイルの黒色の文字、白黒コピーで染料インクは写真の印刷と言う使い分けをしているはずです。

ですから、どうしても黒文字を染料インクでしたいなら印刷時に印刷の詳細設定で写真印刷にするか用紙を写真用紙にすれば染料が使われるのではないでしょうか。

ただ、染料インクのBCI-321Bkはタンクが小さくその分コストが高くなりますし、普通紙に印刷する染料インクとは多少成分が違う可能性もあり綺麗な印刷がされるかは不明です。

通常カラー印刷系が染料、モノクロ印刷系が顔料を使用しています。

なので印刷時のオプションでモノクロ印刷を指定すればよいのですよ。