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プリンタの修理屋です。

この問題は非常に厄介で、そもそもキレイということの基準の問題にもなってきます。

顔料インクというのは、インクの中に固形物が入っていると考えてもらってよいでしょう。
化粧品のファンデーションと似た感じと思ってもらってよいですね。
下地のキメに関係なく、そのものの仕上がりになってきます。

染料インクは色水と思って結構ですから、使用する用紙の影響は多く受けますね。
紙にインクが浸透していって、その色味の成分で発色するわけです。

候補として挙げられた機種は、どれもメーカーの最上位に位置するグレードです。
一般的には、色成分の耐久性では顔料インクが有利ということは言われています。
紙の品位に左右されず発色が安定しているなどのメリットは考えられます。

こういった商品の中ではキヤノンのPro9000MarkⅡが染料インクを使っていて、特異な存在といえます。
この機種に関しては、表面仕上げの良い紙を使うと、光沢の強い結果を得ることが出来ます。
透明感が出るといえばよいかな・・・

実は、Pro9000、Pro9500ともに所有しています。テスト目的が主な目的ですので、普通の写真データーをオートで印刷する程度です。
最初、Pro9500（10色顔料）の画質には大きな違和感がありました。
写真の中の影の部分（当たり前ですけど光らない部分ですね）にはマットブラックのインクを積極的に使うため、そこ部分だけツヤが無く、とてもおかしな印象だったのです。
ところが知り合いのセミプロに見せると、非常に自然な仕上がりということで好感触でした。

Pro9000は写真の補正などを完璧に行うと良い結果が出ると思ってよいでしょう。

キヤノンの２機種に関しては似て非なるものと考えてよいでしょうね。
写真の目的から考えると、Pro9000MarkⅡのほうが適しているのかな？


エプソンは前回の回答でも答えたとおり、専門外ですが、機種によってかなり性格が違うような感じですね。
メーカーのお客様センターなどに問い合わせたほうが良いかも。


なお、キヤノンのMP640の黒インクは、まったく違う目的です。

染料インクは写真印刷用に装備しています。
エプソンでも普通の機種の上位機種はすべて染料インクですよね。
とりあえず画質を良くするには、染料インクのほうが楽ということもあります。

MP640の顔料ブラックは、荒れた肌用のファンデーションと一緒と思ってよいですね。
大きな凸凹を埋めてきれいに見せる・・・・
普通紙というのは、かなり繊維の密度が低く、表面は凸凹しています。
そこに染料インクで文字を書くと、繊維の間にしみこんでいって滲んでしまいます。
そこで、繊維の目を埋めるような顔料インクを装備したわけです。
繊維の目の上に残って、表面でくっきりとした文字になります。

比較すると分かるのですけど、染料インクのモデルに比べると、文字がクッキリして気持ちの良い文書が出来ます。
あくまでも普通紙での文書印刷だけのことです。