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D300sを所有しています。実際、ライブビューや動画の撮影機能、液晶の諧調性、ホワイトバランスやAFの正確さは7Dの方が上だと思いますね。私見ではありますが、D300sのライブビューは物撮りの正確なピント合わせを目的としていて、7Dのように撮影イメージのシミュレーションやピクチャースタイルを積極的に活かす為のものではないと感じます。また、動画撮影中もシャッターボタンを押すとスチル画像を撮って動画撮影が終了してしまうあたり、あまり動画撮影を重視していない姿勢が伺われます。ただ、ファイナルイメージシミュレーションは便利だとも思いますが、慣れてくるとそこまで多用しないのではないでしょうか。デジタルカメラの利点は何度でも撮り直しが出来ることにあります。その場で色々と設定を変えて悩んで一枚を撮るよりかは、設定をどんどん変えて何種類も撮影しておき、後でPCの大きい画面で確認しながら取捨選択していった方が良い作品が作れますし自身の技術の向上にもなります。なお、ライブビューで露出設定をすればD300sでも画面の明暗は変化します。もっとも、露出補正に連動してイメージが変化するだけですので、マニュアルモードにして露出がズレても画面上は適正露出の明るさのままになります。他にも、7Dはミラーアップ＋電子シャッターによる静音モードがあったり、本体だけで秒間８コマの連写が出来たりと、とにかくスペック上はD300sを凌駕しています。しかし、自分にとってはD300sの方が純正レンズも含め道具としてより完成度が高いと、D300sならば自分の意図を忠実に写真へ反映させられそうだと、それでいてカメラ自身の個性も味として加えることが出来そうだと感じてD300sを選択しました.誤解を恐れずに言うならば、7Dは「コンデジのような扱い易さ」があり、D300sには「カメラとしての素直さ」があり、自分にとっては後者の方が良い写真を撮る上で重要だと判断した訳です。これが正解だったかどうかは一生分からないと思いますが、少なくとも間違いではなかったと今は確信しています。