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アンチスケーティングつまみを回してもアームが動かないというのはどういうことでしょう？水平バランスをとって無負荷状態にしたときしか分かりませんよ。アームリフターに乗っていればその摩擦で止まる程度の弱いものですから。その機能はホントはなくてもいいのです。多くの競争メーカーがつけるものだから競争上やむなくつけているだけです。インサイドフォースはアームをJ型やS字型にしたために起こる摩擦ベクトル差で内側に引きずられる現象で、これをアウトサイドフォースを与えることで打ち消そうと言うアイデアです。しかし、このインサイドフォースはカートリッジの針圧を2割ほど増せば（２ｇなら２．５ｇに）無視できる程度のものなので、意味はほとんどないのです。ましてアームの水平感度に対して樹脂カムなどの余計な摩擦が増える分良くないとも言えます。機能があっても使わない人も多いのです。アンチスケーティングの有無の音質差を分かる人はいないでしょう。どうしても使いたいなら修理依頼するしかないでしょう。「通常の再生ができない」と言いますが、アンチスケーティングのつまみの空回りではそうはならないということです。アームが動かない、というならなら話は別ですが。