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平成１８年１月以降の「HID装着製造の新車には、法律でオートレベライザー標準装備」が義務化され、それ以前に製造されたクルマでも、LoビームにHIDが標準装備、もしくはオプション装備で新車購入したものには装備されているはずです。

「オートレベライザー」装備車は、車検基準を満たす為の「光軸調整が不要」と誤解している方が多い様ですが、
「オートレベライザー装備車」でも、ＨＩＤバーナー交換などでいじっったり、ぶつけたりして光軸が狂った場合には「基準位置の光軸調整」は必要です。
あくまでも「光軸調整」がキチンと整備された状態で、積荷や乗車座席位置の「前後バランス」が狂った時に、Loビームが水平よりも上向きを照射して対向車を幻惑しない様に「光軸の上下だけを自動修正」する装置です。
基準位置の「光軸調整」が狂っていれば、夜間は対向車に「眩しい」とパッシングされまくるか、車検基準の「Loビ－ムで４０ｍ先を照らす」こともできず、４０ｍより遥か手前ばかりが明るく照らされてしまいます。


一般に調整ネジは、左右それぞれのヘッドライトユニットの背面に、それぞれ２箇所（左右調整と、上下調整用）あり、旧型はスタビー（短い軸）、新型は上から差せるので長めの軸の、共にプラスドライバー２番サイズで調整できます。

トヨタ車（ＳＴ１９１型カルディナ）を例に説明すると、車体外寄り上側は、左右調整なので触れないようにします。（間違って触っても、ドライバーを廻した回数分、逆に戻しましょう。）
ラジエター側下寄りのネジが、上下調整ですが、間違っていても「元に戻せる様に、ドライバーを何回転させたか」を確認しながら調整します。（スズキ車は、ネジの所に矢印と説明のシルク印刷があるらしいです。）

水平な場所で、暗くて広い壁面をＬｏビームで照らしながら「ライトユニットの中心と同じ高さ」より少し下に「カットラインの正面より対向車線寄り半分の高さ」が来る様に調整（正面中央より左路肩側は歩道の歩行者を照らす為にＬｏビームでも斜め左上まで照らす様に、正面より対向車線側が「下半分を水平よりやや右下がりに照らす」レンズカットに設計されています）し、夜間走行中に、前のクルマのバンパーを照らすＬｏビームのカットラインが「車間が離されても、同じ高さより下にずれて行く様に見えればＯＫ」です。

逆に「上にずれて行く」様に見えるなら「幻しく感じた対向車からパッシング」ばかりされてトラブルに巻き込まれるだけなので再調整、またはディーラー整備士などに見てもらいましょう。（頼み方次第でタダ～数千円の有料だったりしますが…）

（ＨＩＤは、車検基準の性能より遥かに先を照らせるので、実際には「ライトユニットの中心と同じ高さ」の水平より少し下向きに「カットラインの正面より対向車線寄りの高さ」が来る様に（正面中央より左路肩側は歩道の歩行者を照らす為にＬｏビームでも斜め左上まで照らす様に、正面より対向車線側が「下半分を水平よりやや右下がりに照らす」レンズカットに設計されています。）夜間走行中、光が届く限り遠くまで照らしますが、レンズカット等の配光の関係で約４５００ケルビンの３５Ｗなら、月明かりもない真っ暗な所で、対向車線側センターライン寄り７０ｍ前後先と、１００ｍ先前後の左路肩までかろうじて光が届く程度の様です。）