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プリンタの修理屋です。

まず、悲しい現実ですけど、この機種に何かこだわる理由が無ければ、買換えしか対策はありません。
昨年夏でメーカーの修理サポートが終わってしまい、部品も入手できないからです。

さて、理屈から考えると、症状には若干矛盾があります。

ＰＣからカラー印刷をすると白紙、
プリンタでカラーコピーを取ると黒だけ出る。
ノズルチェックではPGBKだけが出る。

ＰＣから印刷したものが何かはわからないですけど、普通紙のカラー文書であれば黒は出るはずです。


この機種はBCI-9BK（PGBK）とBCI-7eBKの２つの黒を装備しています。
これらは基本的に用紙の設定で使い分けられています。
PGBKは普通紙専用のインクと考えて良いです。

ＰＣからの印刷が、写真とか、高品位専用紙での印刷というのでなければありえない話です。


こういった現象が起こった原因ですけど、ノズル詰まりという表現をされる方が多いのですけど、おそらく電気系のトラブルで詰まりではないはず。
インクをヒーターで加熱して噴射させています。
ヒーターは毎分数万回程度の単位でＯＮ－ＯＦＦを繰り返しますので、ものすごい負担がかかっています。
いつかは電球が切れるように壊れることはありえますし、安全回路も同様に繰り返しの電流が流れるはずですから、そこが切れることも考えられます。（安全回路のほうが先にダウンする感じです）

いずれにしても、電球が切れるようにプツンという感じで、ある日突然インクが出なくなることはありえます。

一応、５年程度の使用は想定して設計しているのですけど、それを過ぎていますので、何があっても不思議ではないといえます。
引越しの移動が引き金になったという事も否定は出来ませんね。

プリントヘッドのノズル部分はセラミックが主体ですけど、インクを受ける部分はプラスチックです。
受け側から流れ出したインクをノズルチップに流すために穴があるのですけど、途中にインクが漏れないようにパッキンが入っています。
長く使っていると、そこが劣化してインクが染み出し、電気回路にタッチしてしまうこともありえます。


いろんな原因は考えられます。


追記 ： それだけではわかりませんね。何のソフトを使っていたかという事が重要です。
ただ、画像印刷のソフトが起動していたとしたら、普通紙であってもPGBKを使わない処理をする可能性はあります。
そうでしたら、矛盾は解決します。