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●エンジンチェックランプ点灯の場合は？
エンジンに関わるいろいろなチェック（診断）項目のうちのいずれかがひっかかったためです。
外気温が低い場合には，黄色の「雪」のマークが表示されますの，まったく異なります。

●状況
・車両 BMW 116i 20年式 走行距離2.6万キロ
・不調（振動・異音）は特に感じられない

●何が怪しいか？
経験上，下記の3つが怪しいと言えます。

(1) 可変動弁（VANOS）のクランク角センサ
(2) ATとの協調制御
(3) 学習制御

●VANOS
吸気弁および排気弁の作動角（位相）を，エンジン回転数とエンジン負荷に応じて制御しています。この基本となるのがクランク角であり，これがうまく検出できないと，精度の高い制御ができなくなります。

ただ街乗りような負荷の低い条件で，明確に分かるかといえば，あまりわからないと思います。これは多少のエンジン出力低下なら，運転者が自動的にアクセル開度で調節してしまうからです。

●ATとの協調制御
ATとエンジンは常に通信して協調制御をしています。この通信が不良であると，変速タイミングに合わせてトルクを少し落とすような制御ができにくくなります。

ただこのショックは加速中なら，比較的小さいので，わかりにくいかもしれません。カーブを曲がって，加速するときなどに何か遅れを感じるなら，この現象の可能性が高いです

●学習制御
エンジンはいろいろな部品の劣化を考慮して，常に学習制御しています。このデータがうまく保存できないと，初期状態のまま制御するので，多少，エンジン制御が悪くなります。ただ走行距離が比較的短いので，この差はあまり感じられないかもしれません。

●ディーラにて
信頼の置けるディーラでは，エンジンや変速機のECU（電子制御装置）の履歴データを読むことができます。通常の場合，このデータを分析すれば，原因が特定できます。

簡単ですが，ご参考になれば幸いです。