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ディーノの名前はエンツォ・フェラーリの息子だったアルフレッド・フェラーリに由来します。「ディーノ」は彼の愛称です。

父親のエンツォは１２気筒エンジンこそフェラーリの名にふさわしい最高のエンジンという哲学を持っていましたが、地元モデナの技術学校からスイスに留学した息子ディーノは、大学の卒業論文の中で１２気筒エンジンはパワーや回転バランス的には最高だが、重量もあり運動性能的にはベストではない。もっと小さく軽いエンジンのフェラーリがあってもいい、と独自のエンジン理論を展開します。

卒業後、フェラーリ社に入社したディーノはランチアから移籍したヴィットリオ・ヤーノと共に新しいＶ６エンジンの設計に携わりますが、ディーノは１９５６年に２４歳の若さで筋ジストロフィーで他界。その死を嘆き悲しんだ父エンツォは、息子の死後完成した一連のＶ６エンジンを搭載したスモール・フェラーリに自らの「フェラーリ」ではなく「ディーノ」の名を冠した、というのがそのネーミングの由来です。

いい話ですよね。泣けます。