LEICA M8.2の取扱説明書・マニュアル [全83ページ 1.84MB]
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gizport - 2013-10-29
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50 / 露出計の測光範囲露出計の測光範囲本機の露出計の測光範囲は、常温常湿で ISO160/23˚のとき、 EV 0〜20(絞り値: F1.0、シャッタースピード: 1.2 秒〜絞り値: F32 、シャッタースピード:1/1000秒)です。測光範囲を下回る場合周囲の光量が極端に少なく露出計の測光範囲を下回る場合は、マニュアルモード時には左側の三角形の LED が点滅します。絞り優先 AE モード時には、シャッタースピードが表示されます。シャッタースピードが本機の下限である 32 秒より遅く自動設定された場合は、LEDデジタル表示が点滅します。本機では実絞り測光を行うため、レンズを絞り込んだ場合でも同じ状態になることがあります。測光範囲を下回る場合でも、シャッターレリーズボタンから指を離してから約 12 秒間は露出計が作動し続けます。この間に構図を変えたり絞りを開いたりして光の状態を改善させれば、露出を調整できます。点滅していたLEDは点灯に変わります。露出設定ダイヤグラム右のページの図は、スナップショットモード、絞り優先 AE モード、マニュアルモードのいずれにも適用できる露出設定ダイヤグラムです。右側のダイヤグラムは露出計の測光範囲を、左側のダイヤグラムはシャッタースピードとレンズの絞り値の設定範囲を表しています。中央の数値は露出値を示しています。右側のダイヤグラムでは、縦軸が露出計によって測定される被写体輝度( BV = Brightness Value)をcd/m2(カンデラ/ 平方メートル)で示しています。横軸は感度設定値(SV = Speed Value)をISOで示しています。左側のダイヤグラムでは、縦軸がシャッタースピード(TV = Time Value)を秒で示しています。シャッタースピードの数値の左にある、水平のラインが入った縦棒は、本機で設定できるシャッタースピードの範囲を示しています。 「B 」に設定したときはシャッタースピードを 32 秒よりも遅く設定できるため、縦棒には上限がありません。横軸はレンズの絞り値( AV = Aperture Value )を F 値で示しています。A 線(太線)は、 ISO 感度、光量(輝度) 、シャッタースピード、絞り値の関係を表した一例です。SV (ISO 160/23˚)から真下に線をたどると、輝度を示す横線と交差していきます。太陽光の明るさである2500 cd/m2と交差すると、A 線は左下に折れて進み、絞り値を示す縦線と交差していきます。A 線では絞り値を F11 に設定したと仮定しているため、絞り値 F11 の縦線と交差すると、今度は真横に進みます。そのまま進んでたどりついたシャッタースピードの数値が1/250秒であるため、シャッタースピードを1/250秒に設定すべきであることがわかります。左下に進む途中には露出値の目盛りと交差しましたが、その位置から露出値は 15EV であることがわかります。B 線(点線)は、 ISO 640/29˚ でろうそくの明るさ( 0.6cd/m2)で撮影するときの例で、絞り値が F1.4 ならばシャッタースピードは1/15秒に設定すべきであることがわかります。この場合、マニュアルモードで絞り値を F16 に設定することはできません。 B 線をF16 で真横に進むと、シャッタースピードは 8 秒にすべきことがわかりますが、これは設定できる数値ではないからです。マニュアルモード時にシャッタースピードダイヤルで設定できる数値は 6 秒までであるため、手動でシャッタースピードを設定することはできません。このように、露出設定ではこのダイヤグラムから正しいシャッタースピードを読み取ることが大切です。絞り優先 AE モードでは、シャッタースピードが自動的に 32 秒まで設定されるので、 B 線の場合はどの絞り値にも設定できることがわかります。薄い灰色と濃い灰色で示した範囲は、それぞれ A線とB 線の場合において、スナップショットモードの自動露出機能で適用される範囲を示したものです。スナップショットモードでは、輝度に応じてISO感度も自動設定されるので、適用される範囲もかなり広くなっています。
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