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4WD性能・特性について質問させてください。 車種:スバル フォレスター 初代 SF型 S/tb
駆動:AT アクティブトルクスプリット方式4WD
タイヤ:スタッドレス

数年前に雪道を走行した時の体験談です。
新雪で平均15cm程度では全く問題無く走行できていました。
ところが電柱やガードレールの影響でところどころ吹き溜まりになっている部分があり、場所によっては30cm程度の積雪がありました。
最低地上高は20cmですが新雪なので積雪30cmとはいっても直ぐ圧雪されてタイヤが完全に浮いてしまうという状態まではなりませんが、ハンドルに伝わってくる感覚でかなり雪の抵抗を感じました。
つまり、亀の子状態まではならないという事です。

ここで問題が発生しました。
急に動力感覚が抜けて前に進まなくなりました。
車から降りて確認するとタイヤが雪に負けて空転していました。
詳しく確認すると空転していたタイヤはフロント右とリア左でした。
フロント左とリア右のタイヤは全く駆動せず・・・
後で調べてみるとこれが「対角線スタック」というそうですね。
4WD初心者なので4輪が空転しないように駆動するものだと信じていただけに衝撃を受けました。
更に調べるとリアにはビスカスLSDが入っているので、今回のケースではリア右タイヤが駆動を始めても良さそうですが実際には駆動しませんでした。
(後日ディーラーの点検でついでに調べてもらっても特にLSDに故障は見つからず)

この一件を後日ディーラーで質問したら苦笑いされ生活4駆ですから・・・で詳しい説明は無く終わってしまいました。

スバルのアクティブトルクスプリット方式4WDってこんなものでしょうか?
次回の車買い替えの参考にもしたいので、もしお分かりになられる方がいましたら教えてください。

ちなみに、この時のスタックからは近くでたまたま雪掻きをしていた人にスコップを借りてタイヤ周りの雪をどかして脱出できました。
今後の降雪時はトランクにスコップを積んでおこうと勉強になりました。
Yahoo!知恵袋 3271日前
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質問者が選んだベストソリューション
まず、フォレスターは生活四駆の部類には入りません。しっかりとしたフルタイム四駆で、スタンバイ式4WDを主体とした生活四駆とは区別すべきでしょうね。ディーラーの担当者さんも認識不足というか、その程度の知識でクルマ扱っているのは残念ですね。以下、しっかりと説明します。

■ ビスカスLSDの仕組み
初代フォレスターであればその状況においては起こりえることだと思います。わたしも同世代のレガシィに乗っていましたが、対角線スタックや片輪スタックにはあまり強くなかったです。理由は、リアデフがビスカスLSDだからですね。ビスカスカップリングは左右で回転差が発生すると、内部の油圧を高めて直結に近づけようとします。しかし、効きが弱いので直結にはなりません。それがゆえ、タイトコーナーでもギクシャクすることないので、普通に使うには都合がよかったります。

■ ビスカスの使い方
そんなビスカスLSDですが、アイスバーン等で駆動輪が滑ったときには結構いい仕事をしてくれます。LSDでないオープンデフの場合、例えばアイスバーンで左後輪が滑って空転すると、反対側の右後輪には一切トルクが伝わらず、永遠に左後輪が空転し続けます。ここにビスカスLSDが入っていると、同じ状況では、左後輪が空転すると少し遅れて右後輪にもトルクが伝わり始めます。このとき、四輪ともにクルマの進行を妨げるような障害物がなければ、右後輪にトルクが伝わると共にクルマは前に動き始めます。ポイントは「障害物がない」ということです。

■ 今回のスタックで何が起こっていたか?
一方、今回は深雪ですから状況が異なります。 何が起こっていたかというと・・・
・雪の塊に車体が乗っかって前に進みにくかった
・フロント右とリア左が空転
・フロント左とリア右が駆動しない
ということなので、車体は雪の塊に乗っかり進むのに大きな抵抗があり、フロント左とリア右がしっかりグリップしていて、フロント右とリア左は接地圧力が弱い状態だったということです。なので、一番圧力の弱いフロント右とリア左が空転するしかなかったということです。ビスカスLSDの効きが機械式LSDのように強ければリア左は動かせたのですが、なにせビスカスは弱いので、LSDの内部の油圧は最大に高めているのですが、エンジンのパワーに負けて、ビスカス内部のクラッチが滑ってしまっていたということなのです。 注意点としては、ビスカスの内部では頑張って油圧高めているのにそこを無理やりグリグリ回されるわけです。そのまま空転させ続けるとビスカスが壊れます。なので、空転してしまって先に進めなくなったら、後進したり、雪かきするなどして空転したまま頑張りすぎないことですね。

■ 最近のクルマは異なる
初代フォレスターの時代の電子デバイスは、4輪独立ABSや前後トルク配分程度のものでした。しかし、時代は進化して、今では多くのクルマに横滑防止装置やトラクションコントロールが装備されています。横滑防止装置は、例えば左カーブでアンダーが発生した時に、左前輪にブレーキをかけて強制的にアンダーを打ち消す仕事をしてくれます。この制御を利用して、通常走行でも左カーブで左前輪に少しだけブレーキをかけてあげれば素直にノーズが向きを変え、コーナリング性能を高められます。
こうした電子デバイスと四駆システムと連動させた統合制御を行うのが最近の四駆の主流となっています。フォレスターではXモードという設定が、電子デバイスを駆使して悪路での走行性能に力を発揮します。例えば、質問者様がスタックした状況では、空転したフロント右とリア左だけにブレーキをかけ(ブレーキLSD)、前後トルク配分を制御します。こうした電子制御の発達は、ここ5年程度の進歩で一般化してきました。簡素なスタンバイ式4WDであっても、電子デバイスの発達により性能が向上しています。

■ スバルのアドバンテージ
スバルは他のメーカーよりも4WDでアドバンテージがありますが、それはエンジン縦置のFF車がベースだからです。同様にエンジン縦置FFベースのメーカーがもうひとつあり、それがアウディ(A4以上)です。
普通はFF車はエンジン横置が普通なのですが、エンジン縦置となると普通はFR車ですよね。つまり、スバルやアウディは、エンジン縦置なので、そのままプロペラシャフトを後輪まで伸ばすだけでシンプルに本格的な4WDシステムをつくれてしまうのです。左右対称にできますので、これをスバルはシンメトリカルAWDと呼んでいるようです。また、スバルはコンパクトで低重心の水平対向エンジンですから、そうそう他社が真似しようと思っても真似できないのもアドバンテージでしょうね。水平対向エンジンを搭載しているのはスバルとドイツのポルシェだけですが、あの不安定なリアエンジンが成り立っているのも、低重心の水平対向エンジンがゆえです。なので、軽量シンプルコンパクトに本格的なフルタイム4WD車がつくれてしまいます。

一方、生活四駆といわれるスタンバイ式4WDは、いまや世の中の主流です。軽量安価に四駆システムができるのですが、FFベースの場合、エンジンは前輪に直結しており、通常の直進では単なるFF車です。こちらは前後輪をつなぐプロペラシャフトの間に油圧式カップリング(ビスカス等)を入れています。なので、前輪が空転すると前後輪に回転差が生じ、装置内の油圧が高まり後輪にも駆動力が発生しはじめます。滑らないための四駆のはずが、滑ってからでないと四駆にならないのですが、装備が簡素で安価なため普及しています。しかし、最近は、先に説明した電子デバイスとの統合制御により、随分と高性能になってきました。スバルと違って、リアの駆動系は簡素なので、常時四駆には耐えられませんが、雪道を走るのであれば十分な性能を備えるようになってきています。

それでも、未だにスバルの性能には追いつかないですね。最新のフォレスターなどは、クロカンのような走破性と、スポーツ四駆のようなオンロード性能を持つ世界的に珍しい四駆クルマですね。また、初代フォレスターも素晴らしいクルマですから、ビスカスや対角線&片輪スタックの性質をよく理解して運転すれば、雪道でもすごい威力です。是非、自信をもって乗ってください!
Yahoo!知恵袋 3270日前
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質問者が納得来月発売予定の「フォレスター」にデビューと同時に2ℓディーゼルが設定されることは無いようです。 欧州モデルはあるそうです。 クリーンディーゼルの補助金は2月で終了します。わかりませんね。 http://www.carview.co.jp/news/2/174664/
4348日前view2119
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質問者が納得今までマイナス端子なんか外して作業したことはありませんし不具合も起きていません。 当然ですが、それなりの準備を手順で作業しているからですけどね。 もしショートさせば近年のスバル車は簡単に統合ユニットが破損し部品代+イモビ再設定が必要となり8万円ほど掛かります。 ちなみに初期設定は取説にちゃんと書いてあります。
2903日前view7
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質問者が納得ご質問ありがとうございます。 ■Q1 室内空間とシフトノブの質感について 元々スバルは技術屋さんらしく、外装や内装の質感やセンスが他社と比較して上回ることは少ないです。それに加えてベースグレードに近づくほど、コスト削減のために内装の質感が低下していきます。ハンドルやシフトノブは特に格差が表れるパーツでもあります。アメ車や日本車は、上級グレード程エンジンパワーあり、装備や内装もグレードアップします。グレードが下がるとその逆ですよね。一方、欧州車はエンジンパワーが低くても充実した装備や内装が選べるケースも多...
2944日前view8
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質問者が納得二世代前と言うことなのでSG系でしょうか。 自分も乗っていますが、特に故障という故障はしていません。 整備士ですが、他メーカーと比べて故障は少ない気がします。 もちろん壊れやすいところはありますし、整備しにくい部分もあります。 ですが総合的に考えれば壊れにくいかなとは思います。 「程度の良い」というのは前オーナーの車両の使い方やメンテナンス、実際の車両の状態を見て判断します。 距離が乗ってても前オーナーが、きちっと直していれば程度が良い車になりますし、逆に距離が乗ってなくてもほとんどメンテナンスして...
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http://www.subaru.jp/.../all.pdf
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