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結論から言えば、焦らなくて良いのです。


写真雑誌などで投稿されている写真に、使用機材などが書いてありますが、随分昔の機材を使っている方もいますよね。これらは、機材の陳腐化→良い写真が撮れない、という法則に当てはまるものでしょうか？

デジタル製品は革新が早いので新製品は次々でますけど、より便利な機能が追加されたとか、その程度です。しかも、人によっては「余計な機能」であることもあります。まぁ、中にはあるのと無いのでは全然変わってくる機能もありますが、写真の内容そのものを左右するものか？と言われれば疑問です。
(例えば超音波振動のダスト対策の有無。あると撮影には便利だが、無くてもそれ以外が同じであれば写真そのものは変わりが無い。)

後から出た中級者用が上級者用にかなわないのかという話ですが、ケースバイケースでしょう。上級者用は、基本的にハードな使用に耐えられるようにシャッターの寿命が長かったり、剛性が高かったりします。こういった性能自体は、後から出た中級者用では、根本的に作りというかターゲット層や価格帯も変わって来るので、後から出たから超えられるというのは難しい気がしますね。

画質面では、やはり上級者用はプロやハイアマチュア、オタク連中が買いますから見る目も厳しい。だから、当然良いものを作らなければならないという、大前提があります。結果的にコストが上がってでも、画質や基本性能部分で妥協は出来ません。
しかし、中級者以下となれば画質や基本性能よりもコストが重要、という場合も多々出てくるでしょうから、中身よりもコストを優先する場合もあります。

デジカメ黎明期ならともかく、今はある程度全体的なレベルも上がっているのですから、1年ごとに買い変えねば差が付く、と焦る事はないと思います。また、機種によっては新機種でスペック自体が上がっているのに画質が前より悪くなった、ということも多々あるようです。
私は技術者ではないので詳しくはわかりませんが、数値上のスペックを追求した結果画質が犠牲になった、とかはよく聞く話ですね。画素数の向上＝画質の向上とは違うと言われているようです。

カメラの買い替えは、この機能があった方が絶対便利だ！と思えば買った方が良いですが、それ以外では焦る必要はないかと思います。新製品は何が変わって、今持っている機種よりどう優れているのか、を自分で言えるようにならないとあまり買い替える意味もないかなぁ…と。

あと、細かい画質の差云々にこだわっても、良い写真を構成する要素のうちどのくらいを占めるかは考えもの。ちょっとの画質向上よりも、構図や露出を追い込んだ方がはるかに写真としての評価が高くなる場合も多いでしょう。
最終的には、撮影そのものの技術だったり、撮影対象の選択、構図の取り方、レタッチの仕方、感性…そういうものが総合的に向上しないとダメだと思います。

カメラは所詮道具です。絵心の無い人が、使う鉛筆を買えたからって上手くなりません。でもカメラそのものが趣味なら毎年買い替えても良いと思います。気分も変わりますし。