77

view

AEロックは露出（写真の明るさ）を固定し、AFロックはピントの位置を固定します。例えば撮りたい物にレンズを向けてシャッタボタンを半押しにしてその状態をキープするとピントはAFロックの状態になり写したい物のを画面の左右どちらかに寄せてもピントが合った状態をキープできますが露出はAE撮影（P、Tv、Avモードなど）の場合はレンズを振ると変化してしまいます。理由は撮ろうとする物の背景が入る面積や反射率の違う色（白と黒など）がしめる面積がレンズを降る前と降った後で違うなどの原因がありますが、このときにAEロックボタンを使うと明るさが変化する事を止める事ができます。例えば、人物撮影において横位置で白いシャツの上半身を撮る場合、カメラのファインダー中央のフォーカスゾーンで露出・ピントを取ります。この状態で後ろが暗い色（樹木など）だと、カメラを横に振り被写体を画面の脇に寄せると暗い色の部分が多くなりカメラはもう少し明るく撮ろうとします。よって、人物に対しては明るすぎる写真になりやすいのですが、この時にAEロックを使うと、画面の絵柄に関係なく、中央で合わせたときの露出のまま人物を撮影することができます。これは一例ですが抱擁を広げることもできます。またAFロックはピント合わせをAF-C（コンテニュアンス）モード（動いている物を追いかけ続けるモード）の時に使用して一時的にAFの駆動を止める事に使ったりします。またAF/AEボタンで「AEロックとAFロック同時に有効にする」「AEロックのみ有効にする」「AFロックのみ有効にする」などの動作の設定がカメラのメニューで設定できる物もあります。