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結論から言えば、Sサイズで「充分」ということです。なぜ「充分」なのかを以下に書きますので参考にして下さい。まずデジタル画像においてサイズという言葉はやや不適切です。大きさ（密度）はいくらでも後から変更する事ができるからです。重要なのは「何粒（ピクセル）使って画像を表現するか」なのです。デジタル画像は、ごく細かい粒（ピクセル）を列べて画像を表現しています。当然多くの粒を使って撮影した方が高精細な表現となりますので大きく伸ばしてプリントした時も画像の劣化がなく綺麗です。指定機種のD40xについて、各サイズで使用している粒（ピクセル）の数は下記の通りです。L：縦2592粒×横3872粒 （合計：1003万6224粒）M：縦1944粒×横2896粒 （合計：562万9824粒）S：縦1296粒×横1936粒 （合計：250万9056粒）以上のようにサイズごとに使用している粒の数が異なります。そこでプリントにする際ですが、この粒を単位あたり何粒配置するかによって画質が決まります。例えば仮に１センチあたり何粒配置するのか、そのさじ加減で画面サイズ（画質）が決まります。仮にLサイズ（縦2592粒×横3872粒）で検討してみると、１センチあたり１００粒配置すると、縦25.92cm×横38.72cm となり、用紙サイズにしてB4 (25.7cm×36.4cm) 程度になりますが１センチあたり１０粒配置すると、縦259.2cm×横387.2cm となり、用紙サイズで表現するのも野暮なほど巨大で、壁面広告のようなサイズになります。１センチあたり100粒と、密度を濃くして配置すれば見た目は綺麗ですがサイズは小さいですし１センチあたり10粒と、密度を薄くして配置すれば見た目はぼんやりしますがサイズは巨大です。さらに分かりやすく表現すると（もう充分かもしれませんが、、、）Lサイズで撮影した際と同じ数、1003万6224個のゴルフボールを用意し丹念に丁寧に１個につき１色ずつ色を塗っていきます。1個およそ４センチ、隙間無く縦2592個×横3872個列べますと縦103.68m × 横154.88m のゴルフボールによる絵画が出来上がります。東京タワーから見たら綺麗な写真かもしれませんが、飛行機からみたら何だかわかりません。しかしこれを6センチずつの隙間を空け並べ替えると縦259.2m × 横387.2mとなり、このサイズなら飛行機からでも見えるはずですね。（あくまで例え、ご愛嬌です＾＾；）このように使う粒の数は、撮影時に決定しておかなければなりませんがそれをどの程度の濃度・密度で表現（プリント）するかは、後で自在に決められます。さらに「こんなに粒いらねぇよ！」と思ったら、編集ソフトで間引く事もできます。が、逆に「増やす」ことはできません。ですから、サイズに迷ったら大きいサイズで撮影して、後から間引けば良いんです。ここまで来てようやく「一般的によく見られる写真は何サイズ」なのかが説明できるのですが一般的に見れるプリントサイズは、「Lサイズ」が基本になると思います。お店に出した際に何もプリントサイズを指定しなければ、だいたいこのサイズでプリントされますし、オマケで付けてくれるアルバムもこのサイズを基準に作られています。ここで言う「サイズ」とはプリントのサイズであって、カメラの記録サイズではないので混同しないように！プリントLサイズの一般的な大きさは、縦 89mm× 横127mm です。下記のサイトの中段以下を参考にどうぞ。http://www.kitamura-print.com/info/index.html縦 89mm× 横127mm という大きさで、満足する画質を得るには縦1200粒、横1600粒、合計192万粒（約200万粒）必要と書かれています。実際プリントしてみれば一目瞭然ですが、この大きさであれば200万粒もあれば充分な画質です。そこでD40xの記録サイズを確認しますが、１番小さなSサイズでも、縦１２９６粒×横１９３６粒 （合計：２５０万9056粒）も使っています。これは先のプリントLサイズサイズの必要条件を充分に満たしています。よって一般的な写真プリントLサイズの条件を満たすのは、D40xの記録サイズSでも充分となります。ではより大きな記録サイズMやLで粒を多く使って、より高濃度高画質を狙ってみたらどうか？という素朴な疑問も浮かぶとはおもいますが、残念ながら、プリンターの技術・機能制限もあり、一部の高機能機種を除き、ちまたの写真屋程度に置いてあるプリンター程度では、それほど高濃度の粒を表現できない事がほとんどです。ですので、無駄に大きな記録サイズで撮影しても、良好な結果が得られるとは限りません。長くなりましたが以上です。