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元車屋です。その年式ですと、エクストレイルは初代で確定なのですが、プレサージュは丁度フルモデルチェンジイヤーにあたります。よって初代か2代目かわかりかねますので補足いただければ幸いです。因みにエクストレイル（初代・現行）・プレサージュ（初代・2代目前期型）すべて乗っています。ハンドルも握っていますし、後席天井経験もあります。

まぁ、詳細は補足頂ければご説明できますが、結論から言うとプレサージュがお勧めです。

初代エクストレイルは雑誌などでも評判がよく、人気車でした。
プレサージュは2代続けて不人気でした。
しかし、車の出来は初代プレサージュが一番良かったですよ。当時私は2代目（Ａ３２）セフィーロ2.5に乗っていました。初代オデッセイや初代イプサムがボディ剛性無さ過ぎで怖いと感じていたときにずいぶんと遅れて初代プレサージュ登場。期待せずにハンドルを握ったのですが…
搭載されている直4エンジンはアメリカ市場のために開発されたエンジンなのでまるでＶ８のような鼓動感にあふれます。床が2段式になっている（電気自動車のベースとなる予定があった）事がデビュー当時叩かれましたが、そのおかげでボディ剛性がものすごく高く、リアのマルチリンクビームサスペンションも重量のある車体ほどその性能が発揮されやすいということもあり、旋回性能抜群でした。ブレーキアシストやＥＢＤという装置も採用され、走る・曲がる・止まるのバランスが非常に高い車でした。ルネッサというコケた車がベースだったのも災いしたのか、実に不人気でしたが車としては非常に良い車です。

エクストレイルは最終型サニーのプラットフォームを使い造られました。サニーのプラットフォームだから悪いのではなく、サニーが異様に高性能なプラットフォームを使っていただけの話です。（実際サニー後継の現行ティーダはサニーより格段に基本性能が劣っています。）
しかし、エクストレイルは「タフに遊ぶ」というコンセプトから内装がチープなうえ、シートが防汚・撥水シートとなっており、長時間着座していると蒸れるうえ、シート生地がパンパンに張っていてハンモックに腰かけているような疲れ方をします。センターメーターもちょっと視認しづらいですね。オールモード４×４の性能は高いのですが、車としての総合性能は低いです。

2代目プレサージュ（年式的に初期モデル）は、インテリアありきの車です。あのインテリア（特にシフトレバーや中央エアコン吹き出し口）だけでも魅力的です。（後期モデルは普通の車になってしまいました。）エンジンは新開発の直４ 2.5Ｌ バランサーがつき滑らかな回転フィールとなりました。上述の通り、初代プレサージュがワイルド感あふれるエンジンをはじめとして、「男の車」という空気がプンプンだったのに対して、エンジンもインテリアも走りの質も「女性的な車」へと大変身しました。これはこれでありだと思います。ボディ剛性はさらに上がりましたが、車としてのキャラクターが変更されたためか、旋回性能は初代より明確に落ちます。なにより日産車の売りであったハンドリング・ステアフィールに「日産車」の味がないのが残念でした。

グレードなど不明な点も多いですが、エクストレイルはヒット車ではありましたが、決して「良い車」ではないと言えます。乗用車ではなく商用車と考えたほうががっかりしないというレベルです。

以上参考になれば幸いです。