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今月初めに極大日があったふたご座流星群などを撮影する場合、ズームレンズであればワイド（広角）側が17mm程度からの物を使用すると撮影が容易になります。そしてカメラとレンズだけでは天体撮影は非常に困難です、それだけではお望み通りの天体写真を撮影することはほぼ不可能でしょう、そのために三脚とリモートスイッチ（レリーズコード、できればインターバル設定できるもの）は併せて準備してください。無理に高価な明るい大口径レンズを用意する必要はありません、シャッターの開放時間を調整すれば充分に対応できます。それ以外のレンズの選択として、北極星を中心にドーナツ状に移動する星々の天体写真には魚眼レンズ、オリオンやカシオペア等の特定の星座を撮影するには200mm以上の望遠レンズ、ジュピターの美しい縞模様やサターンのリングを撮影するには天体望遠鏡+マウントアダプターになります。※より高度な天体写真を撮りたい場合は、赤道儀と言う装置も必要になってきます。流星群の撮影のポイント（比較的簡単なしし座流星群やふたご座流星群の撮影の一例）①広角レンズ使用②レンズ マニュアルに切り替え③感度（ISO） 100④絞り F4⑤焦点距離 レンズによって⑥距離 インフ（無限遠）⑦撮影モード バルブ⑧シャッター開放時間 30秒・・・で撮影すればレンズを向けている方向に流星が通過したら線状に写り込みます。また、流星は長くても1～2秒程度ですからそれ以上長くシャッターを開放しても意味がありません。そのため長時間カメラにへばりついて粘るよりも、インターバルモード機能のあるレリーズで自動的に撮影したほうか効率がいいでしょう。（カメラをセットしたら、寝袋にGO!です。）撮影場所はなるべく街灯やネオンのないところがお勧めです。最後に流星群の撮影は“運”も大きく関係します。ふたご座流星群は全方位に拡がるのでどこを向いても見れる反面、レンズを向ける方向に迷います。逆に飛来する方向がある程度分かる流星群はその方向にレンズを向ければ写り込む可能性は上がります。ですから、画角の極端に狭い超望遠レンズや天体望遠鏡で成功させるには年末ジャンボで10～100万円当てるくらいの運が必要です。（ご自宅にNASAやJAXAが保有しているレベルの観測システムがあれば話は別ですが・・・）