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変換ロスにより、わずかに満充電に届かないはずです。

非常時設定でバッテリーの残量10％まで家で使えるようになりますが
リーフtoホームは基本車のバッテリーを家庭用の充電池として使用する野がメインの設備ですので
MAXで使用したい場合は通常の充電機で急速でない充電をお勧めします。

リーフでの電力の計算は、コンセント側で見ています。つまり、コンセントから20kwリーフに注ぎ込んでも、実質インバーターの変換ロスがありますから、８０－９０％しか充電されません。

リーフでいろいろな電費の計算がありますが、かなり悪いのはすべてコンセント端で計算しているからです。実際には計算した分の電力はリーフにはすでに無いのです。一部は熱になって電池やインバーターのクーラントを温めているのです。

それと充電電流が大きいと、電池の配線で電圧降下があり、電池端子でも見かけの電圧があがりますので充電終了になります。例えば５時間で満充電になる電池を１時間で充電すると、通常90%程度で終了になります。それは充電中の電池端子電圧が充電終了電圧に早く到達するからです。

リーフの燃費が理論値に遠く届かないのは、まず計算方法がコンセント端であり電池端でないからで最初から目減りしているからです。また大電流を流すと劣化が早くなるので、加速も回生も目には見えない電流、時間や温度のリミッターがかかっています。

ですから減速中に回生できるはずの電流もすべてが回生されない。電池に流すと内部抵抗のためにフルに回生できない、あるいは大電流や温度上昇で寿命が短くなるので、すべて利用できないなど、リチウムイオンには目に見えない制約が多数あるのですよ。

夢のリチウムイオン電池も実用上は制約が大きく定格全部を使えるわけではない、ということです。トヨタの一部やホンダのHVはリチウムイオンつかっていますが、劣化を防ぐために非常に保守的（電池の能力を軽く使っている）ので、ニッケル水素と目に見えて性能差が無いということです。

ニッケル水素についてはプリウスでは１５年の経験があるので劣化の進行度合いが解っています。しかしリチウムイオンにはわからない部分がある。トヨタはプリウスPHVを１０年以上世界中でテスト走行してデータもっていますが、それでも能力の一部を軽くしか使っていません。